イザヤ24
2025-12-10

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「見よ、主はこの地をむなしくし、これを荒れすたれさせ、これをくつがえして、その民を散らされる。」(1節)
この地というのはエルサレム地方のことでしょう。将来の崩壊と人々の離散を告げます。
「そして、その民も祭司もひとしく、しもべも主人もひとしく、はしためも主婦もひとしく、買う者も売る者もひとしく、貸す者も借りる者もひとしく、債権者も債務者もひとしく、この事にあう。」(2節)
祭司も民も僕も主人も債権者も債務者も一人残らず災難にあうのです。
「地は全くむなしくされ、全くかすめられる。主がこの言葉を告げられたからである。」(3節)ヤハウェ神が、この地を取り去って空虚な地に変えるのです。
「地はその住む民の下に汚された。これは彼らが律法にそむき、定めを犯し、とこしえの契約を破ったからだ。」(5節)
人々は神からの律法を守らず、契約を守らないので神の裁きを受けるのです。
「それゆえ、のろいは地をのみつくし、そこに住む者はその罪に苦しみ、また地の民は焼かれて、わずかの者が残される。」(6節)
神からの呪いにより、人々は苦しみますが残される者がわずかに居るのです。
「地のうちで、もろもろの民のなかで残るものは、オリブの木の打たれた後の実のように、ぶどうの収穫の終った後にその採り残りを/集めるときのようになる。」(13節)
オリーブの収穫は実を叩き落とします。ぶどうも全て収穫できずに残る実があるのです。
「彼らは声をあげて喜び歌う。主の威光のゆえに、西から喜び呼ばわる。それゆえ、東で主をあがめ、海沿いの国々でイスラエルの神、主の名をあがめよ。」(14,15節)
生き残った者は西から東からヤハウェ神の名を崇めます。
「恐れの声をのがれる者は落し穴に陥り、落し穴から出る者はわなに捕えられる。天の窓は開け、地の基が震い動くからである。」(18節)
神の裁きを恐れる者は、落とし穴に陥り、落とし穴から出ても罠に捕まります。
「地は酔いどれのようによろめき、仮小屋のようにゆり動く。そのとがはその上に重く、ついに倒れて再び起きあがることはない。」(20節)
地震が起きて揺らされます。神に罪を犯す者は、倒れて起き上がれなくなります。
「その日、主は天において、天の軍勢を罰し、地の上で、地のもろもろの王を罰せられる。」(21節)これは将来のことのようです。天の軍勢にも諸国家にも罰が下されます。
「こうして万軍の主がシオンの山/およびエルサレムで統べ治め、かつその長老たちの前に/その栄光をあらわされるので、月はあわて、日は恥じる。」(23節)
ヤハウェ神はエルサレムで統治します。神の栄光の前に、月の光も日の光も比べられないほど貧弱に見えるでしょう。