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 ランジャーイーそして太極十三勢、について

2022-02-04
藤沢班の誰か!ブログ書いてくれ!!

・・・・・ですが、暫くの間は太極拳の歴史と現在の練習内容の関連性に合わせて私がお話したく。


あのですね、陳氏太極拳は決して沢山の動作やド派手な技を競う為に出来たモノでは無いのです。



太極拳は過酷な環境・外敵の集団から村を護る為の運動であり学問でありそして武術。


ざっくり。
「陳一族が練習して来た家伝の通背拳をベースに・・・・陳一族は元々現在で言う山西省に暮らしていた一族で、強制移住で後の陳家溝付近に引っ越してきたのです。陳王廷が通背拳をベースに軍で学んだ孫子の兵法や易教や風水等の思想や科学的着想と当時の兵役で使われていた武術の技をハイブリッドにした」ものが陳氏太極拳のベースです。

その名も

  「太極十三勢」

十の型、一つの型に十三の動作。五つの型が体術を作るゆっくりと動く練習方法。もう五つの型が素早く攻撃動作を繰り出す練習方法。


この十の型の一番最初の動作が全て「ランジャーイー」なのです。


何故ランジャーイーか?については私が傳人としての実感で説明するしかないのですが・・・・・・


教えやすく、学びやすく、鍛えやすく、はじめの一歩を掴みやすい。


だからです。十三勢について、色々な説がありますが、たぶん「翻訳の間違い」で勘違いしてしまったのが殆どだと思います。

だって、武術用語ですよ。通訳の人が武術に精通していればバシッと翻訳通訳を別の例を交えて外国人に話してくれるでしょう。でも、昔の中国人通訳の多くが、「こんなくらいの意味です」とはしよって伝えるのが殆どでしょう。だって、めんどくさいじゃないですか。



あと、陳家の技術から離れる毎に、「だいたいこんなイメージだろうな」と言う解釈が連鎖していきます。それは中国広いので何時もの事です。


なぜ、太極十三勢。一つの型に13の動作か?

それはですね、太極拳の戦術戦略において・・・・ここで言う戦術戦略とは一対一だけを想定していませんし、更に単純に戦闘状態においてのみを指しません。日常の平時の心構えも指します。

もういちど。太極拳の戦術戦略・日常の思考ベースが孫子の兵法による戦略思想、黄帝内経や風水や易教等の自然科学(当時の)だからです。

孫子の兵法は目次を見ると十三編からなっていてですね・・・・



と、まあ、そう言う事です。意識付けの為もあるのでしょう。


以上。



そういうわけですので、養芯会ではランジャーイーから練習開始です。


「京劇などで乱闘のシーンで衣服を直して見栄を切る動作みたいだから攬插衣」

https://youtu.be/4JRma7kH3Wk

こんな感じの動きが最初の3か月での目標です。



だいじょぶです。初心者でも、運動が苦手でも、絶対できちゃいますから。

次回のブログはジンガンタオチュイ。身体をグッと沈めちゃダメ!