モニタリング23
2025-11-25

皆様はモニタリングをどのように準備しますか?毎月のことなのでルーティンワークとして捉えているでしょうか?時間がないと準備まで手が届かないことが多いかもしれません。
でも、モニタリングは新たな発見の場になることもあり、再アセスメントの機会にもなります。機械的な訪問ではなく、何か新しい事実を発見するようにして臨みましょう。
一見すると何も変化がないように思えるかもしれませんが、内面では複雑な感情が渦巻いているかもしれないのです。
超高齢者は、これまでの人生で多くの経験をしてきています。介護事故というのも一つの経験です。その経験をどのように捉えているかは、一人ひとり違うのです。同じ障がいがあったとしても、皆違う捉え方をします。不運であったと捉える人もいれば、この程度の障がいで済んだと捉える人もいます。
ケアマネジャーは対象者の考え方をしっかりと見定める必要があります。そうでないと本人に適切な援助はできないからです。人の考えも変わることもあります。新しい意見を積極的に受け入れようとする人もいれば、新しい意見に反対する人もいます。それぞれでアプローチの仕方も変える必要があるでしょう。
良かれと思って自分の意見を伝えても、すぐに好意的な反応があるとは限りません。ですから、どうすれば、対象者の心に響くような伝え方をすればよいか、常に準備しておかないといけないのです。
アセスメントで、ケアプランの目標達成だけをしていると、対象者の気持ちを無視していることになるかもしれません。対象者が目標に近づくように努力していることを誉めるようにしましょう。誰でも努力していることを認められれば嬉しくなるものです。ほんの少しでも努力していることが感じられたら、すぐに誉めることです。
目標が達成できるのが最善であることは確かですが、その工程である本人の努力があってこそ達成できるのです。介護保険の理念は自立支援です。対象者の自立を目指してケアプランを実行するのです。どの程度まで自立するかは、対象者の状況によって違うのは当たり前です。毎週デイサービスに参加することも目標になるかもしれません。ヘルパーと一緒に家事を行うとも一つの目標です。すぐに自立することはできなくても、転倒することがなくなったのであれば、一つの目標が達成できたのかもしれません。
以前にも伝えましたが、目標に拘り過ぎないようにしましょう。対象者は目標に達成できないことで自信を無くしてしまうかもしれないのです。そうならないように、目標は達成できる可能性が高い小さな簡単な目標にしておく必要があるでしょう。あまりに簡単すぎてすぐにでもできる目標では達成感も味わえません。ちょっと努力すれば達成できそうな目標を短期目標にしてあれば良いことになります。
ケアマネジャーは対象者と一緒にケアプランを作成するのですから、目標は対象者も納得できるものでないと良くないのでしょう。