横岳大同心雲稜ルート

2022-08-14
2年越しで準備した北岳バットレスが台風の影響で中止。どうしてもアルパインに行きたくて、14日のヤマテンの予報が晴れだったので比較的アクセスの短い横岳大同心雲稜ルートに急遽行ってきました。
〈メンバー〉
まろん、A
〈コースタイム〉
6:50赤岳山荘駐車場→8:15赤岳鉱泉8:30→9:30大同心基部、装備準備→10:00雲稜取り付き、登攀開始→大同心の肩→14:20硫黄岳山荘14:50→15:15硫黄岳→15:30赤岩の頭→16:30赤岳鉱泉→17:40駐車場

当初赤岳鉱泉にテン泊の予定でしたが、15日の天気が微妙だったので、日帰りに変更。
14日小雨が降ってるし、朝ご飯を食べゆっくり準備して7:00スタートと予定より1時間出遅れ。

赤岳鉱泉に到着
目指す大同心までまだまだ遠い

〈赤岳鉱泉〜大同心基部〉
急登に汗だく💦雨のせいで粘土質の足場は悪くズルズル。ハイマツを掴んで這い上がりました。

雲稜ルートの取り付き
こんなの登れるのか...

〈大同心雲稜ルート〉
トポでは6pだが大体5pで登られている様なので、トポの1、2pを繋げてなるべくロープを伸ばすことに。
1p まろんリード
ポコポコとした岩でホールドは多いが、ぼろっともげそうなので確かめながら登る。ハングは腕が疲れてしまい、少し左に逃げながら越えました。
しかしフォローのAはロープがハングの上の方の岩に引っかかっていたので左に逃げることは出来ず、ハングを正面突破するしかなく苦労しました。
2p Aリード
出だし立った凹状を登る。
やはり岩が抜けそうなので怖い。
3p mリード
草付きを右上気味に上がる。
支点が乏しく、カムでも取る。
柱状の岩が積み重なってできているので、どこでも掴めそうで、掴むと抜けるので気が抜けない。
魚の尾ビレのような岩の少し上で、まだ45mはいってないが、ロープの流れも悪く重いのでピッチを切った。
あと10〜15m登ればトラバースの直前に支点があったのでもう少し伸ばしても良かった。

4p Aリード
3pの残りを登りバンドの手前で一旦切り、
最終pは私が登る予定なので、トラバースもAリードで行ってもらう。
5p Aリード
途中ぼこっと突き出た岩を通過するのが通称イナバウアーか。支点はあるが慎重に。
5p終了点に着いたところ、突然の強風と雨!
晴天でも登るのがやっとだろう最終p、この悪天候の中登るのは危険と判断し、登攀は切り上げました。
肩より懸垂して取付に降りれるはずですが、霧で下が全く見えないし、この天候で大同心稜を降りるのは不安なので、右へ踏み跡を歩いて少し岩をフリーで登り、ハイマツ帯を歩いて稜線へ。

稜線に出たものの、吹き飛ばされそうなほどの爆風。硫黄岳山荘で少し休憩し、何も見えない硫黄岳を通過し赤岩の頭へ。
樹林帯にはいると嘘のように風は止み、ほっとしました。赤岳鉱泉に着いた頃雨が降り出し、暗くなる前に何とか駐車場にたどり着きました。

今回天候は良くなかったですが、本格的なアルプスのアルパインルートを経験できて、色々と勉強になりました。次回は晴天の中大同心の最終ピッチを登りたいです。