主な活動場所
大阪府、兵庫県

 「死にたい」という主訴

2019-12-27
目の間に座っている15歳の少女。「死にたい…」とはっきりした声で言った。
とにかく「死にたい」。したいことは「死ぬこと」。
お金に不自由しているわけではない。健康なからだと、きれいに化粧したあどけない顔。
親御さんから、娘の希死念慮に寄りそい、救ってほしいという依頼で引き受けた。
「死にたいとおもうほどしんどいことがある?」「死にたい?って思うのはどういう気持ちから?」
彼女は、いじめにあったこと、学校に行けなかったこと、悪いことをしてみて補導されたこと、幼稚園の頃のこと、祖父母のことなどなど、何度か面接相談を重ねるうちに、自分のことを私に語った。時には笑いながら、時にはちょっとお茶目な表情すら見せながら。それでも最後はかならず「死にたい」と言った。
ひたすら、聴く。ひたすら寄り添い聴いた。「あなたは世界でたったひとりのたいせつな人」ということも伝えた。「生きてほしい」と願った。ほとんどの時間を彼女に寄り添い、聴くことに徹した。
けれど、16歳の誕生日のひと月前に、旅立ってしまいました。