主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 イザヤ23

2025-12-04

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「ツロについての託宣。タルシシのもろもろの船よ、泣き叫べ、ツロは荒れすたれて、家なく、船泊まりする港もないからだ。この事はクプロの地から彼らに告げ知らせられる。」(1節)ツロは地中海に面した都市です。タルシシは都市で船を所有していて交易していたようですが、ツロが荒れ果てるようです。
「海べに住む民よ、シドンの商人よ、もだせ、あなたがたの使者は海を渡り、大いなる水の上にあった。」(2節)シドンも地中海に面した都市で商人もいたようです。
「ツロの収入はシホルの穀物、ナイル川の収穫であった。ツロはもろもろの国びとの商人であった。」(3節)シホルはナイル川の支流で、多くの穀物を運んできていました。
「シドンよ、恥じよ、海は言った、海の城は言う、『わたしは苦しまず、また産まなかった。わたしは若い男子を養わず、また処女を育てなかった』。」(4節)
シドンも港町です。苦しまぎれに、子を育てなかったと言うのでしょう。
「ツロにむかってこれを定めたのはだれか。ツロは冠を授けた町、その商人は君たち、その貿易業者は地の尊い人々であった。」(8節)
ツロが栄冠を受けていたのは、商人である君主で、高い地位にいる人々でした。
「万軍の主はすべての栄光の誇を汚し、地のすべての尊い者をはずかしめるために/これを定められたのだ。」(9節)
しかし、万軍のヤハウェ神はその栄光を汚し、尊い者を辱めるのです。
「タルシシの娘よ、ナイル川のようにおのが地にあふれよ。もはや束縛するものはない。」(10節)タルシシも都市の機能を失うようになります。
「主はその手を海の上に伸べて/国々を震い動かされた。主はカナンについて詔を出し、そのとりでをこわされた。」(11節)
神は自ら国々を震い動かし、その砦を壊すのです。
「主は言われた、『しえたげられた処女シドンの娘よ、あなたはもはや喜ぶことはない。立って、クプロに渡れ、そこでもあなたは安息を得ることはない』。」(12節)
シドンも同様に喜びはなくなり、キプロスに逃れても平安はありません。
「その日、ツロはひとりの王のながらえる日と同じく七十年の間忘れられ、七十年終って後、ツロは遊女の歌のようになる、」(15節)
当時の王の寿命は70年程のようで、ツロはさびれるようです。
「七十年終って後、主はツロを顧みられる。ツロは再び淫行の価を得て、地のおもてにある世のすべての国々と姦淫を行い、その商品とその価とは主にささげられる。これはたくわえられることなく、積まれることなく、その商品は主の前に住む者のために豊かな食物となり、みごとな衣服となる。」(17,18節)
ツロの商品は70年後にヤハウェ神の民にもたらされます。