主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 健幸12

2023-10-24

皆様、お元氣ですか?
睡眠と食事について話してきました。今回は適度な活動について考えてみたいと思います。人間は動物でから、動くことが生まれながらに決められているのです。植物と違って、動き回って食物を取り入れないと生きていけません。食事をするには動き回って、つまり活動することが必要条件です。動くことで、筋骨格系が十分に発達します。動かないと筋肉も骨格も能力を低下させてしまいます。筋肉だけを鍛えても動けません。筋肉は骨格と腱で繋がっています。骨格は関節によって繋がっています。骨も年齢を重ねると造骨細胞よりも破骨細胞が優位になって骨がスカスカになっていきます。いわゆる骨粗鬆症です。骨を十分な強度にしておくには刺激が必要で、歩くのが最も簡単な方法です。歩けば筋肉も強化されます。
つまり、筋骨格系はお互いに運動することで強めることが可能で、一番簡単なのが歩くことです。でも、ただ歩くだけではあまり刺激が少ないので、すぐに筋肉も骨もさぼろうとしてしまいます。それで、ただ歩くのではなく、色々な仕方で歩くのがお勧めです。
例えば、少し早歩きで汗ばむくらい歩いたり、階段を上り下りしたり、姿勢を変えてみたり、呼吸を意識してみたりするのです。漫然と歩いているのは無意識でしていることが多いと思います。それを意識して歩くと、頭と身体の運動になります。
これはコグニサイズと言われていて、認知症の予防になるそうです。頭のなかで3歩目に手を叩くとか、5歩目に手を握るとか、色々な課題を自分で考えて組み合わせたりしてみましょう。初めはおかしな歩き方になったり、できなかったりしても大丈夫です。実は上手くできないことが大切で、それで脳がどうしたら上手くできるか考えるのです。こうして前頭葉が働きだします。脳はさぼることが好きで、何もしないでいようとする傾向があるのですが、自分で考えたことについては、一生懸命に努力します。それで、頭も活発に活動することになり、身体も鍛えられるということです。
活動を毎日定期的に行うには、朝の散歩が最高に良いと思います。そうでなければ、どこかに必ず出かけるようにしましょう。外出すれば、何かしらの刺激を受けることができます。なるべく気持ちが良くなる公園とか樹木のある場所を歩きましょう。犬の散歩ができれば良いですが、そうでなくても、犬の散歩をしている人に挨拶してみましょう。風や気温や湿度を感じましょう。歩きながらしりとりをしてみましょう。
このように、お金をかけずにできることは沢山あるのです。身体は正直ですから、何歳になっても筋肉をつけ、骨格を正すことができます。普段の活動で注意することは姿勢が崩れている人が多いということです。姿勢は長年の癖もあるので、すぐに直すのは難しいかもしれませんが、日ごろの姿勢を少しずつ直してゆきましょう。とにかく同じ姿勢を続けないということです。座っている時間が長いと姿勢がどうしても前かがみになります。骨盤が立つような姿勢を意識しましょう。姿勢の良い人は健幸になると思います。