詩篇37
2024-12-11

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
37篇も悪人についての詩のようです。
「悪をなす者のゆえに、心を悩ますな。不義を行う者のゆえに、ねたみを起すな。」(1節)
我々も悪行を見ると心が悩みます。不義を行っていてのうのうと暮らしていると妬みます。
「彼らはやがて草のように衰え、青菜のようにしおれるからである。」(2節)
でも、悪人はいずれ夏草が枯れるようにしおれるのです。
「主に信頼して善を行え。そうすればあなたはこの国に住んで、安きを得る。」(3節)
神様を信じて善を行うことにより、神に認められた国で安寧に暮らせるのです。
「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、あなたの義を光のように明らかにし、あなたの正しいことを真昼のように明らかにされる。」(5,6節)
自分としては正しい道と思っても神から見るとそうでないかもしれません。ですから神に全幅の信頼を寄せて頼ることが必要です。そうすれば、神はその道が正しいことを明らかにしてくださるのです。
「怒りをやめ、憤りを捨てよ。心を悩ますな、これはただ悪を行うに至るのみだ。」(8節)
怒ったり、憤ったりすることがありますか?心悩ますことがありますか?そのような状態を続けていると悪を行うことになるかもしれません。心は穏やかにしておくことです。
「正しい人の持ち物の少ないのは、多くの悪しきの者の豊かなのにまさる。」(16節)
正直な人はごまかすこともないので、財産も限られているかもしれません。悪人は人をだまして多くの富を得るかもしれません。神から見ると、正直者の方が優れています。
「人の歩みは主によって定められる。主はその行く道を喜ばれる。」(23節)
神様は人の歩むべき道を示しています。その道を歩むことを、神は喜ばれるのです。
「わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、あるいはその子孫が/食物を請いあるくのを見たことがない。」(25節)
ダビデは自分の人生において、正しい者が捨てられたり、物乞いをしたりすることを見たことがないと主張します。
「正しい者は国を継ぎ、とこしえにその中に住むことができる。」(29節)
神から見て正しい者は、神の国で永遠に住むことができるのです。これはイエス・キリストが神への祈りで述べた「永遠の命とは、唯一の、まことの神でいますあなたと、また、あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります。」(ヨハネ17:3)につながるようです。神もキリストも正義を愛しています。そして神の国で永遠に楽しまれることを望んでいるのです。
「主は彼らを助け、彼らを解き放ち、彼らを悪しき者どもから解き放って救われる。彼らは主に寄り頼むからである。」(40節)
詩篇作者の結論は、神に寄り頼んで悪から解放されることです。