詩篇50
2025-01-09

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
アサフの歌です。神の裁きの正当性がわかるように伝えています。
「全能者なる神、主は詔して、日の出るところから日の入るところまで/あまねく地に住む者を召し集められる。」(1節)
ヤハウェ神は全地の人々を招集します。
「神はその民をさばくために、上なる天および地に呼ばわれる、『いけにえをもってわたしと契約を結んだ/わが聖徒をわたしのもとに集めよ』と。」(4,5節)
古代において契約には生贄を用いました。イスラエル国民は神と最も近しい国民でした。
「天は神の義をあらわす、神はみずから、さばきぬしだからである。」(6節)
天体の運行が正確なように、神の裁きも正確に行われます。
「『わが民よ、聞け、わたしは言う。イスラエルよ、わたしはあなたにむかってあかしをなす。わたしは神、あなたの神である。」(7節)
ここから神の言葉が続きます。ヤハウェ神ご自身がイスラエルの神であると証します。
「わたしがあなたを責めるのは、あなたのいけにえのゆえではない。あなたの燔祭はいつもわたしの前にある。」(8節)
いけにえが良くないとは言いません。
「林のすべての獣はわたしのもの、丘の上の千々の家畜もわたしのものである。」(10節)
獣を創造したのは神ですから、すべての生贄に使われる獣も元々神のものです。
「わたしは空の鳥をことごとく知っている。野に動くすべてのものはわたしのものである。」(11節)同じように鳥も野の動物もすべては神のものです。
「わたしは雄牛の肉を食べ、雄やぎの血を飲むだろうか。」(13節)
神は霊者ですから、食べたり飲んだりしません。
「感謝のいけにえを神にささげよ。あなたの誓いをいと高き者に果せ。」(14節)
神が望んでいるのは、感謝の気持ちが大切であり、誓いをしたならそのとおりのことを行って嘘をつかないように、ということです。
「悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう』。」(15節)悩みがあれば、神に祈るように、そうすれば神は助けてくださいます。
「あなたがこれらの事をしたのを、わたしが黙っていたので、あなたはわたしを全く自分とひとしい者と思った。しかしわたしはあなたを責め、あなたの目の前にその罪をならべる。」(21節)これらの事とは、神の教えを憎み、盗みや姦淫の者と交わり、悪口を述べて、兄弟をそしることです。そのような者は自分が神にでもなったようにふるまうので、神が裁かれます。
「感謝のいけにえをささげる者はわたしをあがめる。自分のおこないを慎む者にはわたしは神の救を示す」。(23節)自分の立場を慎む者には、神の救いがあるのです。