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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇58

2025-01-21

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
「滅ぼすな」というしらべにあわせて歌わせたダビデの歌です。
「あなたがた力ある者よ、まことにあなたがたは正しい事を語り、公平をもって人の子らをさばくのか。」(1節)
ダビデは悪人について語ります。
「否、あなたがたは心のうちに悪い事をたくらみ、その手は地に暴虐を行う。」(2節)
悪人は悪事をたくらみ、暴虐を地に行うようです。
「悪しき者は胎を出た時から、そむき去り、生れ出た時から、あやまちを犯し、偽りを語る。」(3節)
悪人は生まれた時から過ちを犯し、偽りを語ると言っています。これは強調のための表現で、あえて若いころから罪を犯すということでしょう。
「彼らはへびの毒のような毒をもち、魔法使または巧みに呪文を唱える者の声を聞かない/耳をふさぐ耳しいのまむしのようである。」(4節)
悪人の行動は人に蛇の毒のように感じます。奇術を行う者からの言葉も聞こうとしません。
「神よ、彼らの口の歯を折ってください。主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。」(6節)
ダビデから見ると、彼らは獰猛な若獅子のようです。ですからその歯を折り、牙を抜いてほしいと願うのです。
「彼らを流れゆく水のように消え去らせ、踏み倒される若草のように衰えさせてください。」(7節)
川の水が流れ去るように、若草も踏まれて枯れるように、悪人もそのようにしてほしいと願います。
「あなたがたの釜がまだいばらの熱を感じない前に/青いのも、燃えているのも共につむじ風に/吹き払われるように彼らを吹き払ってください。」(8節)
悪人は釜に、いばらの木を燃やして何か作ろうとしているのでしょう。その料理もろとも悪人も突風で吹き払ってほしいと願います。
「正しい者は復讐を見て喜び、その足を悪しき者の血で洗うであろう。」(10節)
正しい者は、神からの復讐で悪人が血を流すのを見て喜ぶようです。
「そして人々は言うであろう、『まことに正しい者には報いがある。まことに地にさばきを行われる神がある』と。」(11節)
正しい人々は、地上に神の裁きが行われると、正しい者は生きながらえるという神の報いを受けるのです。
ヤハウェ神もダビデも悪人の滅びを望んでいるわけではありません。滅びる悪人は、悪を行い続けて神からの取り決めに従わない者です。