詩篇60
2025-01-23

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
これはダビデが、アラムナハライムおよびアラムゾバと戦ったとき、ヨアブがその帰りに、塩の谷でエドムびと一万二千人を殺したときによんだものとされています。
「神よ、あなたはわれらを捨て、われらを打ち破られました。あなたは憤られました。再びわれらをかえしてください。」(1節)
ダビデは各地で戦争を行っていて、相手を倒したように自軍にも犠牲者がいたのでしょう。
「あなたは国を震わせ、これを裂かれました。その破れをいやしてください。国が揺れ動くのです。」(2節)
地震があったのかもしれず、国が崩壊するような出来事があったかもしれません。
「あなたはその民に耐えがたい事をさせ、人をよろめかす酒をわれらに飲ませられました。」(3節)国民にとっても耐え難い状態になり、酔ったように前後不覚になったのでしょう。
「あなたは弓の前からのがれた者を再び集めようと/あなたを恐れる者のために/一つの旗を立てられました。」(4節)
神を畏れる者たちのために、神は一つの旗印を与えたようです。
「あなたの愛される者が助けを得るために、右の手をもって勝利を与え、われらに答えてください。」(5節)神の右手でダビデたちに勝利を懇願します。
「神はその聖所で言われた、『わたしは大いなる喜びをもってシケムを分かち、スコテの谷を分かち与えよう。ギレアデはわたしのもの、マナセもわたしのものである。エフライムはわたしのかぶと、ユダはわたしのつえである。モアブはわたしの足だらい、エドムにはわたしのくつを投げる。ペリシテについては、かちどきをあげる』と。」(6~8節)
ヤハウェ神は各地をダビデに与えるようです。しかし、それは預言であってダビデにとっては戦いの最中なので、まだ確信できません。
「だれがわたしを堅固な町に至らせるでしょうか。だれがわたしをエドムに導くでしょうか。神よ、あなたはわれらを捨てられたではありませんか。神よ、あなたはわれらの軍勢と共に出て行かれません。」(9,10節)
ダビデは神が共に戦いに出てくれなければ、堅固な都市を奪うことはできないと主張します。
「われらに助けを与えて、あだにむかわせてください。人の助けはむなしいのです。」(11節)ダビデは人の力では敵と戦えないこと、神の助けが必要であることを理解しています。
「われらは神によって勇ましく働きます。われらのあだを踏みにじる者は神だからです。」(12節)
神の助けがあるので、ダビデたちは勇ましく戦えるのです。つまり、ダビデの敵を倒すのは神なのです。我々も敵と戦うことがありますか?敵は目に見えない勢力かもしれません。その時こそ、神の助けを祈り求めるべき時です。