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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇66

2025-01-29

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
聖歌隊の指揮者によってうたわせた歌、賛美となっています。ヒゼキヤ王の詩でしょうか?
「全地よ、神にむかって喜び呼ばわれ。そのみ名の栄光を歌え。栄えあるさんびをささげよ。」(1,2節)
王は全地の人々に神の御名、ヤハウェ神の栄光を賛美するように言います。
「神に告げよ。『あなたのもろもろのみわざは恐るべきかな。大いなるみ力によって、あなたの敵はみ前に屈服し、全地はあなたを拝み、あなたをほめうたい、み名をほめうたうであろう』と。」(3, 4節)
神の御業、御力によって敵は屈することになり、全地の人々は神を誉め歌います。
「神は海を変えて、かわいた地とされた。人々は徒歩で川を渡った。その所でわれらは神を喜んだ。」(6節)
これは神が紅海において海を分けられ、ヨルダン川の水を干してそこを徒歩で歩いた奇跡のことでしょう。(ヨシュア記3章)
「神は大能をもって、とこしえに統べ治め、その目はもろもろの国民を監視される。そむく者はみずからを高くしてはならない。」(7節)
西暦前16世紀の最強国であったエジプト軍を滅ぼしたのも神でした。絶えず国々の情勢を神は見ておられます。高慢にならないように注意しています。(出エジプト14章)
「人々にわれらの頭の上を乗り越えさせられた。われらは火の中、水の中を通った。しかしあなたはわれらを広い所に導き出された。」(12節)
イスラエル国民は、多くの民族から迫害されました。エジプト、アッシリア、バビロンその他、現代でも反ユダヤ主義で虐殺が続いています。まさに火の中、水の中を通ってきました。
「すべて神を恐れる者よ、来て聞け。神がわたしのためになされたことを告げよう。」(16節)それでもイスラエル国民が数千年の歴史を持っていて、イスラエルの地に帰還したのですから優秀な国民性なのでしょう。歴史を学ぶことが未来を創造するのです。
「もしわたしが心に不義をいだいていたならば、主はお聞きにならないであろう。しかし、まことに神はお聞きになり、わが祈の声にみこころをとめられた。」(18,19節)
王であっても不義な心では、神は祈りを聞かれません。真実の心で祈れば、神は答えてくれるのです。
「神はほむべきかな。神はわが祈をしりぞけず、そのいつくしみをわたしから取り去られなかった。」(20節)
神が祈りに答えた例は、聖書に沢山書かれています。神は慈しみをもって人々の祈りを聞いておられるのです。ヒゼキヤの祈りは聞かれました。寿命を15年延ばされたのです。
「私はあなたの寿命を15年延ばし」(列王第二20:6)とあります。