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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇69

2025-02-03

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたダビデの歌です。
「神よ、わたしをお救いください。大水が流れ来て、わたしの首にまで達しました。」(1節)
大水は実際の水害ではなく、敵の大群のことでしょう。首に達するまで危機的なようです。
「神よ、あなたはわたしの愚かなことを/知っておられます。わたしのもろもろのとがは/あなたに隠れることはありません。」(5節)
ダビデは神から見れば自分は愚かで過ちを犯す者であり、神から何も隠せないことも知っています。
「あなたの家を思う熱心がわたしを食いつくし、あなたをそしる者のそしりが/わたしに及んだからです。」(9節)
これはイエス・キリストに成就しています。ヨハネ2章13~17節にあるように「弟子たちは,『私はあなたの家に対する熱い思いを抑え切れない』と書いてあるのを思い出した。」のです。
「彼らはわたしの食物に毒を入れ、わたしのかわいた時に酢を飲ませました。」(21節)
これもイエスに成就しました。ヨハネ19章28,29節に「のどが渇いたと言った。~酸味の強いぶどう酒を~イエスの口元に持っていった。」とあるのです。
「彼らに、罰に罰を加え、あなたの赦免にあずからせないでください。」(27節)
ダビデに敵対する者には神からの罰があって、無罪放免にしないように言います。
「へりくだる者は、これを見て喜べ。神を求める者よ、あなたがたの心を生きかえらせよ。主は乏しい者に聞き、その捕われ人をかろしめられないからである。」(32,33節)
神は乏しい者や囚われ人に対して祈りを聞き、軽んずることはありません。ですから、謙虚に神の導きを求めるものは、神の救いを見て喜ぶことができます。
「天と地は主をほめたたえ、海とその中に動くあらゆるものは主をほめたたえよ。」(34節)
天にいる御使い達も地にいる人々もヤハウェ神を誉め讃えることでしょう。海にいる人々も神を讃えることでしょう。
「神はシオンを救い、ユダの町々を建て直されるからである。そのしもべらはそこに住んでこれを所有し、そのしもべらの子孫はこれを継ぎ、み名を愛する者はその中に住むであろう。」(35,36節)
神はエルサレムにあるシオンの山(神殿がある)を救います。ユダ地方の町々も建て直します。神のしもべ達はそれぞれの町に住み、子孫たちもその町々に住むのでしょう。
ダビデは、敵から攻撃されることが度々ありました。それでも詩を作って神に歌ったようです。どんなに苦しい状況でも神が助けを与えてくれるからです。その信仰は生涯変わらなかったのです。そしてダビデが預言したイエス・キリストも死に至るまで、神を呪うことはしませんでした。二人とも立派な模範です。