詩篇71
2025-02-05

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
老いたダビデの祈りのようです。
「主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。あなたの義をもってわたしを助け、わたしを救い出してください。あなたの耳を傾けて、わたしをお救いください。」(1,2節)ダビデは全幅の信頼を神にしていて、救いを求めます。
「あなたはわが岩、わが城だからです。」(3節)神は強固な岩であり城でもあるのです。
「わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。」(6節)
生まれたことは神が誕生を望んだからでしょう。それでダビデは神を誉め讃えます。
「わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。」(9節)
ダビデも高齢になって力が衰えても、神から見離されないことを願います。
「神よ、わたしに遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来てわたしを助けてください。」(12節)年をとっても神から離れたくないという心情を言っています。
「わたしの口はひねもすあなたの義と、あなたの救とを語るでしょう。わたしはその数を知らないからです。」(15節)
ダビデは一日中、神の正義と救いを語ります。どれだけしても神の正義と救いは数え切れません。
「神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に/宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。」(18節)
ダビデの願いは年老いても一生、神の力を代々宣べ伝えることです。
「神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。」(19節)
ヤハウェ神に匹敵する者はいません。創造の業を見れば明らかです。
「あなたはわたしを多くの重い悩みに/あわされましたが、再びわたしを生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。」(20節)
ダビデは悩み多き人生を送りました。それでも神は常にダビデの信仰を正しく導いてきました。
「わが神よ、わたしはまた立琴をもって/あなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの聖者よ、わたしは琴をもってあなたをほめ歌います。」(22節)
悩んでいる時は立琴を弾く氣にもならないでしょうが、神が見捨てないことを知れば立琴を再び弾いて讃えるでしょう。
「わたしの舌もまたひねもす/あなたの義を語るでしょう。わたしをそこなわんとした者が/恥じあわてたからです。」(24節)敵が慌てる様を見て、ダビデは神を再び賛美します。