詩篇72
2025-02-06

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
ソロモンの歌となっていますが、息子のソロモンへのダビデの歌のようです。
「神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。」(1節)
神からの公平と正義をダビデ王の子に与えるように願います。
「もろもろの山と丘とは義によって/民に平和を与えるように。」(3節)
山と丘はその地域で地位のある支配者のことで、住民に平和を与えるように言います。
「彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。」(4節)
支配者は貧しい者、乏しい者を助けて、虐げる者を打ち砕くよう希望しています。
「彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。~彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。」(5~7節)
ダビデの子孫が繁栄して、平和が続き、広範な地域を永く治めることを願います。
「もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。」(11節)
これはダビデの末のイエス・キリストのことでしょう。イエスは将来「王の王」になることが預言されています。(黙示録19:16)
「国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。」(16節)
国内に穀物が豊かに実り、山のように積み重なります。人々も町々で繁栄するのです。
「彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者と/となえるように。」(17節)
これはイエス・キリストの1000年王国のことかもしれません。復活したイエスは霊者として天から地に来られます。いわゆる再臨です。地上が平和で祝福されるのですから、イエスの名声が絶えることはないでしょう。すべての国民が幸福になるのですから、イエスに「幸いなるかな」と言うことでしょう。(黙示録20章)
「イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。エッサイの子ダビデの祈は終った。」(18~20節)
19節ではアァメン、アァメンと2度繰り返していて、41篇の最後の節と同じです。42編から72篇までが第2巻となります。
72篇がダビデの歌であることが分かりました。そしてダビデはイスラエルの神であるヤハウェ神に対して、奇跡を行う方として永遠に誉めるべきで、他にはないことを祈ります。
神と人との関係が良好であれば、全地は栄光に満たされるでしょう。