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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇76

2025-02-12

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたアサフの歌、さんびです。
「神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。」(1,2節)
神様はユダヤ地方で知られるようになり、偉大なお方です。サレムはエルサレムの古い名前のようです。サレムは平和を意味しています。エルサレムのシオンの山に神殿がありました。
「かしこで神は弓の火矢を折り、盾とつるぎと戦いの武器をこわされた。」(3節)
かつてイスラエル国民が勢力を伸ばす時に、神が戦いに関与して敵の火矢や武器を壊したのです。
「雄々しい者はかすめられ、彼らは眠りに沈み、いくさびとは皆その手を施すことができなかった。ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。」(5,6節)
敵対する軍勢は、イスラエルの神によって力を失い、乗り手も馬も眠っているかのようになったのでしょう。
「あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。」(7節)
神が怒りを伴って行動するときは、恐ろしいまでの力を見せつけるのでしょう。一晩で185000人のアッシリア軍を討ったことが、列王第二19章35節に記録されています。
「あなたは天からさばきを仰せられた。神が地のしえたげられた者を救うために、さばきに立たれたとき、地は恐れて、沈黙した。」(8節)
神がこのような行動を起こすのは、虐げられた者を救うためです。虐げる者を裁くのは神であることを知れば、誰でも畏れの気持ちで沈黙することでしょう。
「まことに人の怒りはあなたをほめたたえる。怒りの余りをあなたは帯とされる。」(10節)
神に対して怒りを持っている人について、裁きが下ると他の人々は神を賛美するのでしょう。不当な怒りについては、かえって神にとって帯のように飾りになるようです。
「あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は/恐るべき主に贈り物をささげよ。」(11節)
神に対して誓いをしたのであれば、それをそのとおり行うことをすることです。神は公正な裁きをしますから、その裁きに異議を申し立てることはできません。できるのは神の憐れみを期待して贈り物、捧げものをすることでしょう。
「主はもろもろの君たちのいのちを断たれる。主は地の王たちの恐るべき者である。」(12節)神は地上の王や君主らの命を断つことも、簡単にできるのです。ですから高い地位にいる者は、神を畏れることを忘れてはなりません。