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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇79

2025-02-15

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
アサフの歌です。実際はアサフの子孫が作ったのでしょう。
「神よ、もろもろの異邦人はあなたの嗣業の地を侵し、あなたの聖なる宮をけがし、エルサレムを荒塚としました。」(1節)
西暦前6世紀のエルサレムの滅びのようです。
「彼らはあなたのしもべのしかばねを/空の鳥に与えてえさとし、あなたの聖徒の肉を地の獣に与え、その血をエルサレムのまわりに水のように流し、これを葬る人がありませんでした。」(2,3節)
死人は葬られることなく、鳥や獣がその肉を食べるという状態になったのでしょう。
「どうか、あなたを知らない異邦人と、あなたの名を呼ばない国々の上に/あなたの怒りを注いでください。彼らはヤコブを滅ぼし、そのすみかを荒したからです。」(6,7節)
異国の真の神を知らない者たちに、神の怒りを注ぐように願います。
「われらの先祖たちの不義をみこころにとめられず、あわれみをもって、すみやかにわれらを/迎えてください。われらは、はなはだしく低くされたからです。」(8節)
エルサレムが滅ぼされたのは、先祖たちの神への不義のためでした。でも神の憐れみに期待するのです。
「われらの救の神よ、み名の栄光のためにわれらを助け、み名のためにわれらを救い、われらの罪をおゆるしください。」(9節)
ヤハウェ神は、自らの栄光を高めるためにも、イスラエル国民を許して救って欲しいのです。
「捕われ人の嘆きを/あなたのみ前にいたらせ、あなたの大いなる力により、死に定められた者を守りながらえさせてください。」(11節)
イスラエル国民は、バビロンに捕囚として連れ去られました。その地においても国民を守ってほしいと祈るのです。
主よ、われらの隣り人があなたをそしったそしりを/七倍にして彼らのふところに報い返してください。」(12節)
バビロンは真の神をそしったようです。ですからその7倍を彼らに返してくださいと言うのです。実際にバビロンはメドペルシャに滅ぼされます。神様はどんなに強大な国であろうと、神の威力を用いてどのようにでもできるのです。
「そうすれば、あなたの民、あなたの牧の羊は、とこしえにあなたに感謝し、世々あなたをほめたたえるでしょう。」(13節)
イスラエル国民は、牧者である神と羊の関係です。羊が従順に牧者に従うように、イスラエル国民は神に従い、代々、感謝と賛美を神にささげるのでしょう。
イスラエル国民は試練から大いに学んだと思います。