詩篇81
2025-02-18

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたアサフの歌のようです。
「われらの力なる神にむかって高らかに歌え。ヤコブの神にむかって喜びの声をあげよ。」(1節)自分たちの神は力の源泉と考え、イスラエル民族は喜びの声を上げるように言います。
「歌をうたい、鼓を打て。良い音の琴と立琴とをかきならせ。新月と満月とわれらの祭の日とに/ラッパを吹きならせ。」(2,3節)
鼓を打ち琴を鳴らし、ラッパを吹いて歌を歌って賛美するようです。
「『わたしはあなたの肩から重荷をのぞき、あなたの手をかごから免れさせた。」(6節)
ここから神の言葉が始まります。イスラエル民族に重荷を取り除いたことを伝えます。
「あなたが悩んだとき、呼ばわったので/わたしはあなたを救った。わたしは雷の隠れた所で、あなたに答え、メリバの水のほとりで、あなたを試みた。」(7節)
これは荒野で水がないと不満があったときに、神が岩から水を出した奇跡のことです。
「あなたのうちに他の神があってはならない。あなたは外国の神を拝んではならない。」(9節)これはモーセの十戒の一つですね。
「わたしはエジプトの国から、あなたをつれ出したあなたの神、主である。あなたの口を広くあけよ、わたしはそれを満たそう。」(10節)
出エジプトを行ったのは神でした。そしてイスラエル民に水も肉もパンも与えました。
「しかしわが民はわたしの声に聞き従わず、イスラエルはわたしを好まなかった。」(11節)
それなのに、イスラエル民は神に従わず、あからさまに反抗的でした。
「わたしはわが民のわたしに聞き従い、イスラエルのわが道に歩むことを欲する。」(13節)
神様からの招待です。神の道を歩んで欲しいとの気持ちを表しています。
「わたしはすみやかに彼らの敵を従え、わが手を彼らのあだに向けよう。主を憎む者も彼らに恐れ従い、彼らの時はとこしえに続くであろう。」(14,15節)
神の道を歩むなら、神は敵を恐れ従わせ、イスラエル民は永遠に平和を得られるのです。
「わたしは麦の最も良いものをもってあなたを養い、岩から出た蜜をもってあなたを飽かせるであろう』。」(16節)
イスラエル民に最良の麦が得られるようにしてくださり、岩から蜜のように甘い水を出してくれるのです。
この81篇は、ほとんどが神からの言葉で、まるで父親の諭しのように聞こえます。これまでに神が行ってきたイスラエル民への行動は、救いのためと言えるでしょう。イスラエル民は反抗的で神に逆らうこともしばしばありました。それでも神は辛坊強く教えてくださいました。まるで聞かん坊の子供を、忍耐強く言い聞かせるようにしてきました。
神に感謝するのは当然ではないでしょうか?