詩篇83
2025-02-20

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
アサフの歌、さんびです。多分アサフの子孫でしょう。
「神よ、沈黙を守らないでください。神よ、何も言わずに、黙っていないでください。」(1節)神からの言葉を頂きたいと願います。
「見よ、あなたの敵は騒ぎたち、あなたを憎む者は頭をあげました。彼らはあなたの民にむかって巧みなはかりごとをめぐらし、あなたの保護される者にむかって相ともに計ります。」(2,3節)イスラエル民の敵は多くいたようです。
「彼らは言います、『さあ、彼らを断ち滅ぼして国を立てさせず、イスラエルの名を/ふたたび思い出させないようにしよう』。」(4節)
敵はイスラエルという国が滅びて名前も思い出せないようにしたいようです。
「イシマエルびと、モアブとハガルびと、ゲバルとアンモンとアマレク、ペリシテとツロの住民などです。~アッスリヤもまた彼らにくみしました。」(6~8節)
こうした民族との敵対関係がありました。(歴代第二17,20章)
「あなたがミデアンにされたように、キション川でシセラとヤビンにされたように、彼らにしてください。」(9節)
士師記4,8章に神がミデアン人やシセラ、ヤビンを倒したことを述べています。
「彼らの貴人をオレブとゼエブのように、そのすべての君たちを/ゼバとザルムンナのようにしてください。」(11節)
オレブとゼエブはミデアン人の高官ですが殺されました。ゼバとザルムンナもミデアンの王ですが殺されました。
「わが神よ、彼らを巻きあげられるちりのように、風の前のもみがらのようにしてください。」(13節)
何度か出てくる表現ですが、塵ももみ殻も風で飛ばされるので、それらの民も見えなくなることを願うのです。
「林を焼く火のように、山を燃やす炎のように、あなたのはやてをもって彼らを追い、つむじかぜをもって彼らを恐れさせてください。」(14,15節)
山火事はすべてを焼き尽くします。疾風があればさらに早く、何も残さなくなります。
「彼らをとこしえに恥じ恐れさせ、あわて惑って滅びうせさせてください。」(17節)
敵対者があわてて、惑い、恥じて、恐れさせ、永遠に無くなることを願います。
「主という名をおもちになるあなたのみ、全地をしろしめすいと高き者であることを/彼らに知らせてください。」(18節)
この「主」ですが主は名称で名ではありません。クリスチャンは「主」と言いますが、原語のヘブライ語はיְהֹוָהです。ヘブライ語は右から左でYHWHとなります。正確な発音はわかりませんが、エホバ、ヤハウェ、ヤーベとかでしょう。私はヤハウェとしています。