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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇108

2025-04-29

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
ダビデの歌、賛美です。
「神よ、わが心は定まりました。わが心は定まりました。わたしは歌い、かつほめたたえます。わが魂よ、さめよ。」(1節)
ダビデは神に対して決心します。歌い褒め称えて、自らの魂が目覚めることを。
「立琴よ、琴よ、さめよ。わたしはしののめを呼びさまします。」(2節)
竪琴や琴も目覚めるように、夜明けを呼ぶのです。
「主よ、わたしはもろもろの民の中であなたに感謝し、もろもろの国の中であなたをほめたたえます。」(3節)
ダビデは諸国民の中で神に感謝し、褒め称えます。
「神はその聖所で言われた、『わたしは大いなる喜びをもってシケムを分かち、スコテの谷を分かち与えよう。ギレアデはわたしのもの、マナセもわたしのものである。エフライムはわたしのかぶと、ユダはわたしのつえである。モアブはわたしの足だらい、エドムにはわたしのくつを投げる。ペリシテについては、かちどきをあげる』。」(7~9節)
シケムの土地やスコトの谷を神は与えてくださいます。ユダ族は神の杖のようですが、これはユダ族から主権を持つイエス・キリストが生まれることを指しているのでしょう。ペリシテ人に対して勝利することも言います。
「だれがわたしを堅固な町に至らせるであろうか。だれがわたしをエドムに導くであろうか。」(10節)
この時はまだ、ダビデはエルサレムの都市を固めていなかったのでしょう。エドムの地も手に入れていなったようです。
「神よ、あなたはわれらを捨てられたではありませんか。神よ、あなたはわれらの軍勢と共に出て行かれません。」(11節)
もしかしたら、ダビデが命を狙われていた時のことかもしれません。手勢は少なく逃亡していたので、神から捨てられた、神が共にいないと感じたのでしょう。
「われらに助けを与えて、あだにむかわせてください。人の助けはむなしいからです。」(12節)
それでもダビデは神への信頼を失いません。神の助けを得て、敵に向かうことを願います。人に頼るのではなく、神に頼るのが最善の方法であることを確信していたのでしょう。
「われらは神によって勇ましく働きます。われらのあだを踏みにじる者は神だからです。」(13節)
ダビデと仲間の軍勢は、神の力で勇ましく戦えるのです。自分達の力で敵に勝利するのではなく、神の力が働くので勝利するのです。これは、実際の戦いではなくても、心の戦いにも活用できそうです。神に頼れば心の問題も解決できると思います。