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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇112

2025-05-05

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
「主をほめたたえよ。主をおそれて、そのもろもろの戒めを/大いに喜ぶ人はさいわいである。」(1節)
神の掟を守る者は大いに喜び幸いを得るのです。
「その子孫は地において強くなり、正しい者のやからは祝福を得る。」(2節)
子孫繁栄によって地上でも権力をつかむようです。義人は祝福されるのです。
「繁栄と富とはその家にあり、その義はとこしえに、うせることはない。」(3節)
家族は繁栄し富を得ることができます。神の正義は失せることがありません。
「光は正しい者のために暗黒の中にもあらわれる。主は恵み深く、あわれみに満ち、正しくいらせられる。」(4節)
正義を愛する者にとって、暗闇の状態にあっても真理の光が神からもたせられます。ヤハウェ神は恵深く、憐れみに満ち、正義を体現しています。
「恵みを施し、貸すことをなし、その事を正しく行う人はさいわいである。」(5節)
神に倣って、恵みを施し、貸すことに惜しみなく、正しい基準をもっている人は幸福です。
「正しい人は決して動かされることなく、とこしえに覚えられる。」(6節)
義人はその基準を勝手に動かしたりしません。ですから神に永遠に覚えていただけます。
アブラハムはその行動から義人とされています。それで神と契約をすることができました。アブラハムの子孫を星の数ほど増やすという契約です。神はいまでもその契約を果たしているようです。
「彼は悪いおとずれを恐れず、その心は主に信頼してゆるがない。」(7節)
どんな義人であっても地上では悪いことも起きます。例えばアブラハムの家族では約束の子であるイサクがいじめられるということがありました。(創世記21章)
それでもアブラハムは神を信頼して、神からの言葉に従います。
「その心は落ち着いて恐れることなく、ついにそのあだについての願いを見る。」(8節)
悪いニュースであっても、冷静でいることができます。そして敵対者に対する神の報復を見ることになるのでしょう。
「彼は惜しげなく施し、貧しい者に与えた。その義はとこしえに、うせることはない。その角は誉を得てあげられる。」(9節)
神への信頼を最も示したのはイエス・キリストです。地上でイエスは人々に福音を伝え、食物を与え、神の真理を惜しみなく伝えました。そのような行動は神にとって喜ばしいことだったでしょう。復活はその象徴ですが、将来イエスは再臨するとき神からの誉れを最高に示すことになるでしょう。
「悪しき者はこれを見て怒り、歯をかみならして溶け去る。悪しき者の願いは滅びる。」(10節)反対に悪人が誉を得ることはなく、彼らの願いは消去されるのです。