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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇116

2025-05-13

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
「わたしは主を愛する。主はわが声と、わが願いとを聞かれたからである。」(1節)
詩篇作者はヤハウェ神を愛しますが、それは自分の願い事を聞いてくださったからです。
「主はわたしに耳を傾けられたので、わたしは生きるかぎり主を呼びまつるであろう。」(2節)神は詩篇作者の声を聴いてくださったので、一生神を呼び続けると歌います。
「死の綱がわたしを取り巻き、陰府の苦しみがわたしを捕えた。わたしは悩みと悲しみにあった。」(3節)
詩篇作者は、もう少しで死にそうな状態で、悩み悲しんでいました。
「その時わたしは主のみ名を呼んだ。『主よ、どうぞわたしをお救いください』と。」(4節)
悩み苦しいときに、神に救いを求めます。
「主は恵みふかく、正しくいらせられ、われらの神はあわれみに富まれる。主は無学な者を守られる。わたしが低くされたとき、主はわたしを救われた。」(5,6節)
神は恵みと正義と憐れみを十分に示して、底辺にいる者を救われます。高等教育を受けていない者を守ります。
「あなたはわたしの魂を死から、わたしの目を涙から、わたしの足をつまずきから助け出されました。」(8節)
詩篇作者の魂を生かし、泣くこともなくなり、つまずくこともなくなります。
「わたしは驚きあわてたときに言った、『すべての人は当にならぬ者である』と。」(11節)
人々を信頼し過ぎると裏切られることもあったのでしょう。
「わたしに賜わったもろもろの恵みについて、どうして主に報いることができようか。」(12節)人々からの恵みと神からの恵みを比較して、どんなにか神の恵みが多くて返報できそうもないことを悟ります。
「わたしは救の杯をあげて、主のみ名を呼ぶ。」(13節)
神からの救いを杯で表現しています。ヤハウェ神の御名を呼びます。
「わたしはすべての民の前で、主にわが誓いをつぐなおう。」(14節)
詩篇作者はすべての民の前で宣誓します。神と約束したことを果たします、と。
「主の聖徒の死はそのみ前において尊い。」(15節)
これはイエス・キリストの犠牲の死を表しているのでしょう。その後、使徒たちも神の取り決めを伝道して処刑されました。
「主の聖徒の死はそのみ前において尊い。」(18節)
再度、犠牲の死が尊いと15節の言葉を繰り返します。
「エルサレムよ、あなたの中で、主の家の大庭の中で、これをつぐないます。主をほめたたえよ。」(19節)
イエスはエルサレムで犠牲の死を捧げました。これは人間の原罪を償うものでした。