時事ネタ30
2025-06-10

今回は、ムヒカ大統領の名言について話したいと思います。
ムヒカ大統領は南米の小国ウルグアイの大統領になった人です。2010年から2015年まで大統領を務めました。彼は報酬の大部分を寄付に回し、月に15万円ほどで暮らしていました。「世界一貧しい大統領」として知られていました。
彼は自分の生きざまを、多くの人に示して国民から愛されていました。しかし、彼はもともと貧困家庭に生まれ、武装組織に入り、その時の軍事政権と激しく戦ったのです。そして逮捕され13年近く投獄されていました。出所後に政治団体をつくり選挙で当選を果たします。
彼は「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲望があり、いくらあっても満足しない人のことだ」と言っています。確かにそのとおりだと思います。彼は人々の生活を幸せをするために努力してきました。ウルグアイを何とか経済的に自立した国にするために奮闘したのです。武装組織でゲリラ活動をしたのも、当時の軍事政権では人々が幸せになれないと判断したからです。投獄されてもその気持ちに変化はなかったのです。
大統領に就任しても、贅沢な生活は望まず。寄付によって農業学校を設立し、子供たちに農業教育を広めたのです。ノーネクタイで会議に出席し「ネクタイは現代文明の奴隷の道具」と考えていたようです。
彼の言葉にはすばらしいものが沢山あります。
「私たちは発展するために生まれてきたわけではない。幸せになるために地球に生まれてきたのだ。」
発展することが善とは限りません。
「大統領官邸に住んで42人の職員を雇うぐらいなら、学校のために経費を使いたいので、住まない。」
彼は大統領官邸に住まず、自分の小さな家から愛車のフォルクスワーゲンで当庁しました。
「我々はあの世に何も持っていけない。後世に教育を残すのです」
言葉通り、自分のお金を使って農業学校を開校しました。
「日本にいる子供たちよ。君たちは今人生で最も幸せな時間にいる。経済的に価値のある
人材となるための勉強ばかりして、早く大人になろうと急がないで。遊んで、遊んで、子どもでいる幸せを味わっておくれ。」
日本はウルグアイと比べると経済的に満たされているようですが、子供は遊んで、遊んで幸せになると思います。
「世界を変えられるわけではありませんが、あなた自身は変わることができるんですよ。」
そのとおりです。自分自身が変われば、周りの世界が変わるのです。
ムヒカ元大統領は2025年5月13日に永眠しました。89歳でした。