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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇138

2025-06-18

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
ダビデの歌です。
「主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、もろもろの神の前であなたをほめ歌います。」(1節)
ヤハウェ神を心から崇拝していたダビデ王は、他の神々より優っていることを示します。
「わたしはあなたの聖なる宮にむかって伏し拝み、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、み名に感謝します。あなたはそのみ名と、み言葉を/すべてのものにまさって高くされたからです。」(2節)
当時の宮は幕屋(テント)でしたが、ダビデは神の威光を称えます。
「主よ、地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。彼らはあなたの口のもろもろの言葉を/聞いたからです。」(4節)
周辺には多くの王国があり、イスラエルの現状を見聞きして、神の存在に感謝したようです。
「主は高くいらせられるが低い者をかえりみられる。しかし高ぶる者を遠くから知られる。」(6節)
神は天からご覧になり、身分の低いものに注目し、尊大な者には離れて知るだけです。
「たといわたしが悩みのなかを歩いても、あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます。」(7節)
ダビデ王は若者のときから老年に至るまで、多くの悩みを経験しました。ゴリアテとの対決やサウル王からの逃亡、バテシバとの不倫、実の子の反逆等、まさに波乱万丈の生涯でした。それでも変わらないのは、神への忠誠心です。神が生き延びる道を備えてくださり、敵対者の怒りを収め、生きる力を神から与えられたのです。
「主はわたしのために、みこころをなしとげられる。主よ、あなたのいつくしみは/とこしえに絶えることはありません。あなたのみ手のわざを捨てないでください。」(8節)
神がダビデ王にしてくださったことは、神のご意思を明らかにするためでもありました。ダビデは神の慈しみが絶えることがないことを、人生をとおして知ることができました。
そのような神の御業がなくなることがないように祈ります。
今、イスラエル国はパレスチナの人々に対して戦闘行為を続けています。さらに核開発を進めているとイランに攻撃を加えています。このように現在のイスラエルは好戦的な傾向がみられます。戦争を回避する方法を探らないのは、人類の退化です。戦争で解決する方法しかないというのであれば、そのことを明らかにする必要があるでしょう。戦争することはその行動を始めた側とその原因をつくった側とがあるのです。どちらにも責任があります。戦争がエスカレートしない方法を人類は考えないといけないのです。
今回の戦争を、神はどのようにご覧になっているでしょうか?