時事ネタ31
2025-06-18

ついにイスラエルがイランに攻撃をして、戦争状態になりました。もともと、イスラエルのネタニヤフ首相は、熱心なユダヤ教の団体から圧力をかけられていたのでしょう。イスラエルとしてはユダヤ教の神であるヤハウェからパレスチナ地域は自分たちが神から与えられた土地であるとの認識が強いのです。
グレートイスラエルという言葉は、ナイル川からユーフラテス川までが自分たちの領土であると主張しています。これは創世記15;18にある「その日、主はアブラムと契約を結んで言われた、/『わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテまで。」という言葉からきているのです。
しかし、これはアブラハムという今から3000年以上前の約束です。ユダヤ人はこの神の言葉を現代でも通用すると信じているのです。
ユダヤ教の人はイエス・キリストを信じません。実際にイエスを処刑するように求めたのはユダヤ教の宗教指導者たちでした。イエスは神の代理として地上に降臨したのですが、彼らはそれを認めません。将来に神は地上に来られるという主張はしています。
それで、ユダヤ教の熱心な信徒はネタニヤフ首相に、今こそパレスチナ地方全体に領土を拡大するにはイランを滅ぼすべきと進言したのでしょう。
確かに中東戦争で、戦争の度にイスラエルは領土を拡大してきました。しかし、それによって多くの人命も失われています。現在は2023年にハマスがイスラエルに攻撃を加えて人質を連れ去ったことから、戦争が拡大しています。今回、イランと全面戦争に発展する可能性が高いのです。
これによって、第三次世界戦争に発展する可能性もあります。まず、日本は中東から石油を輸入しています。イランがホルムズ海峡を封鎖することになると日本に石油が来なくなります。そうなれば、日本も大変な被害が及ぶでしょう。
この戦争を収めることが、世界にできるのでしょうか?G7会議が開かれましたが、何も決まりません。国連(ユナイテッドネーションズ)も何も決められません。戦争中止の決定を決めることができると思われる、アメリカもロシアも中国も自国の問題だけで精一杯でしょう。仲介をするような国はないようです。
ロシアはウクライナと戦闘状態ですし、アメリカも貿易の関税についての交渉で手一杯でしょう。中国は国内問題だけで破綻の可能性が高まっています。EUも各国に同調してもらえるようにするには時間もかかるでしょう。ウクライナ支援だけでもかなりの負担になっているはずです。
このような時には、第三者の立場で公平に対応できる国がないと難しいと思います。つまり、中立的な立場で戦争を中止できるのは日本しかないかもしれません。しかし、今の石破政権では、何もできないでしょう。アメリカの関税措置に対しても何の解決策も出せないからです。本当に人類は退化しているようです。