詩篇140
2025-06-23

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌です。
「主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、わたしを守って、乱暴な人々からのがれさせてください。」(1節)
ダビデの周囲に悪しき人々がいたようです。乱暴な人々からの救いを神に願います。
「彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ〕」(3節)
舌鋒鋭くという言葉がありますが、彼らの言葉には毒気があったようです。セラは歌の調子を表すのかもしれませんが、不明です。
「高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、綱をもって網を張り、道のほとりにわなを設けました。〔セラ〕」(5節)
ダビデの通り道に綱でわなを仕掛けたようです。
「わたしは主に言います、『あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。」(6節)
ダビデはヤハウェ神に願いを聞いてもらいたいと祈ります。
「わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。」(9節)
悪人に取り囲まれ、彼らが悪しき計画を実行するときには、その悪行が彼らに臨むことを願います。
「燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。」(10節)
悪人の上に炭火が落ち、穴に投げ込まれ、二度と出られないことを願います。
「悪口を言う者を世に立たせないでください。乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください』。」(11節)
悪口を言うものが世に出ないこと、乱暴な者は災いにあうことを願います。
「わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを行われることを知っています。」(12節)
苦しんでいる者を神は助け、貧しい者には正しい裁きを神は行われます。
「正しい人は必ずみ名に感謝し、直き人はみ前に住むでしょう。」(13節)
正しい者は、神に救われ感謝を表すでしょう。正直な者は神の御前に住むことができるのです。
ダビデの信仰は生涯変わりませんでした。神に愛されたことは間違いありません。常に神は最善を行われます。正しい者は神に認められ、正しくない者は神から除かれてしまうのです。是非とも、神に認めてもらいたいものです。