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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 詩篇141

2025-06-24

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
ダビデの歌です。
「主よ、わたしはあなたに呼ばわります。すみやかにわたしをお助けください。わたしがあなたに呼ばわるとき、わが声に耳を傾けてください。」(1節)
ダビデはヤハウェ神に呼ばわり、すぐに耳を傾けて助けて欲しいと歌います。
「わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、わたしのあげる手を、夕べの供え物のようにみなしてください。」(2節)
祭司たちは幕屋の中で、薫香を焚き、供え物を神に捧げていました。そのようにダビデの祈りも神にとって香しく、供え物のように認めてほしいのです。
「主よ、わが口に門守を置いて、わがくちびるの戸を守ってください。」(3節)
口から悪しき言葉が出ないように神に祈ります。
「悪しき事にわが心を傾けさせず、不義を行う人々と共に/悪しきわざにあずからせないでください。また彼らのうまき物を食べさせないでください。」(4節)
悪行は、心から生じます。そして不義の行いもそのような悪行によって得た、豪華な食事かもしれません。ダビデはそのような行動をとりたくないと言います。
「正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、わたしを責めさせてください。しかし悪しき者の油をわがこうべに/そそがせないでください。わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに/敵しているからです。」(5節)
正しい者から叱責されるかもしれませんが、それは慈しみの心からです。悪しき者は歓迎の挨拶として頭に香油を注ぐかもしれませんが、ダビデは拒否します。敵対者だからです。
「彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。」(6節)
悪行者に裁きの日が来ます。その時に神の御言葉の真実なことを学ぶようです。
「しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。わたしはあなたに寄り頼みます。わたしを助けるものもないままに/捨ておかないでください。」(8節)
ダビデは、常に神を仰ぎ見て、神に寄り頼むのです。神から助けが得られるからです。
「わたしを守って、彼らがわたしのために設けたわなと、悪を行う者のわなとをのがれさせてください。」(9節)
悪行者は、ダビデに罠を仕掛けて捕えようとしたのでしょう。ダビデは罠から逃れることができるように、神に守ってもらうことを願います。
「わたしがのがれると同時に、悪しき者をおのれの網に陥らせてください。」(10節)
ダビデは罠から逃れ、悪者は自ら仕掛けた罠に陥いることを願います。
因果応報という言葉がありますが、善い行いをすれば善い結果が得られ、悪い行いをすれば悪い結果になるということでしょう。