詩篇143
2025-06-26

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
ダビデの歌です。
「主よ、わが祈を聞き、わが願いに耳を傾けてください。あなたの真実と、あなたの正義とをもって、わたしにお答えください。」(1節)
ダビデはヤハウェ神が、真実と正義の神で、祈りを聞かれる方であると歌います。
「あなたのしもべのさばきに/たずさわらないでください。生ける者はひとりもみ前に義とされないからです。」(2節)
ダビデは神の僕であることを理解しています。そして全人類は神の基準では不義なのです。
「敵はわたしをせめ、わがいのちを地に踏みにじり、死んで久しく時を経た者のように/わたしを暗い所に住まわせました。」(3節)
ダビデは敵から攻められ、墓に葬られたように感じています。
「わたしはあなたにむかって手を伸べ、わが魂は、かわききった地のように/あなたを慕います。」(6節)
そのような苦しい状態ですから、神に救いを求めて手を伸ばし、魂は乾いているようです。
「あしたに、あなたのいつくしみを聞かせてください。わたしはあなたに信頼します。わが歩むべき道を教えてください。わが魂はあなたを仰ぎ望みます。」(8節)
ダビデは夜に祈っていたのでしょう。明日には神からの返答があることを期待しています。
「主よ、わたしをわが敵から助け出してください。わたしは避け所を得るためにあなたのもとにのがれました。」(9節)
ダビデは神が敵から助け出してくれることを願います。神の元に避難するのです。
「あなたのみむねを行うことを教えてください。あなたはわが神です。恵みふかい、みたまをもって/わたしを平らかな道に導いてください。」(10節)
神の真実によって、何をすれば良いか教えてもらいたいのです。神の聖なる力によって、ダビデを平安の地に導いてもらいたいのです。
「主よ、み名のために、わたしを生かし、あなたの義によって、わたしを悩みから救い出してください。」(11節)
ヤハウェという名前の意味は「我は成らせる」というものです。その名に沿って神から救い出してもらいたいのです。それでも、それが神の正義によるものであることを願います。
「また、あなたのいつくしみによって、わが敵を断ち、わがあだをことごとく滅ぼしてください。わたしはあなたのしもべです。」(12節)
神の慈しみがダビデに臨めば、敵を断ち滅ぼすこともできるのです。再度、ダビデは自分が神の僕であることを伝えます。
ダビデは謙遜に神からの救いを祈りました。命の危険があったようです。
そうでなくても、我々は真剣に神の僕となって、謙虚に祈りたいものです。