詩篇148
2025-07-04

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
「主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ。もろもろの高き所で主をほめたたえよ。」(1節)
ヤハウェ神を誉め讃えることを、天でも、高きところ(神殿)でも行うように命じます。
「その天使よ、みな主をほめたたえよ。その万軍よ、みな主をほめたたえよ。日よ、月よ、主をほめたたえよ。輝く星よ、みな主をほめたたえよ。」(2,3節)
天のみ使いも、その軍勢も誉め讃えるのです。太陽や月も星も誉め讃えるようです。
「いと高き天よ、天の上にある水よ、主をほめたたえよ。」(4節)
天の上には水があるようです。これは「王座の前には、水晶に似たガラスの海のようなものがあった。」(黙示録4:6)という天の描写の海のことかもしれません。
「海の獣よ、すべての淵よ、地から主をほめたたえよ。火よ、あられよ、雪よ、霜よ、み言葉を行うあらしよ、もろもろの山、すべての丘、実を結ぶ木、すべての香柏よ、野の獣、すべての家畜、這うもの、翼ある鳥よ、地の王たち、すべての民、君たち、地のすべてのつかさよ、若い男子、若い女子、老いた人と幼い者よ、」(7~12節)
詩篇作者は海獣から始まり幼い子に至るまでを、同列にしました。
そして前の節で「これらのものに主のみ名をほめたたえさせよ、これらは主が命じられると造られたからである。」(5節)と述べています。確かにあらゆる被造物は創造主であるヤハウェ神が創られました。
つまり、天にある被造物から宇宙の天体と地上の無生物から生物へと広げ、王たち、君たち、司たち、男子も女子も、高齢者も幼児も、皆、神を誉め讃えるように歌うのです。
「彼らをして主のみ名をほめたたえさせよ。そのみ名は高く、たぐいなく、その栄光は地と天の上にあるからである。」(13節)
あらゆる被造物が、そろって神の御名を誉め讃えるように述べるのです。それは神の御名であるヤハウェが、「彼は成らせる」という意味だからです。その御名はどのような神よりも高貴で比較できるものはなく、その栄光は地上にも示され、天の上においても明らかだからです。
「主はその民のために一つの角をあげられた。これはすべての聖徒のほめたたえるもの、主に近いイスラエルの人々の/ほめたたえるものである。主をほめたたえよ。」(14節)
神はイスラエルの民に対して力を持つ者をもたらしました。きっとイエス・キリストのことだと思います。神を最高に賛美した人物は、イエス以外には考えられません。1世紀にイスラエルの民は確かにイエスの活動を通して神を身近に感じたはずです。なにしろ奇跡によって人々を癒し、死者を蘇らせ、食物を与え、神の国を証したのです。
来るべき世では、このような奇跡が世界中で行われるのでしょう。そのことを考えるだけでもわくわくしますね。