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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記3

2025-07-09

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、『園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか』。」(1節)蛇に発声器官はないので、蛇の背後に誰かがいたことになります。狡猾な質問です。
「へびは女に言った、『あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです』。」(3,4節)善悪の知識の木の実を食べると、神のようになれると蛇は騙します。
「女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。」(6節)
神の命令を女が破り、それを知って夫も木の実を食べてしまいます。
「すると、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることがわかったので、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。」(7節)罪を犯したことを自覚したようです。
その後、神は人に知識の木の実を食べたのか問います。そして女が蛇にだまされたと答えます。
「主なる神はへびに言われた、/『おまえは、この事を、したので、/すべての家畜、野のすべての獣のうち、/最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、/一生、ちりを食べるであろう。」(14節)
蛇は這って動きます。塵を食べるようになるとヤハウェ神は言います。すでに神は蛇の背後にいる者を知っていたのでしょう。つまり反抗者であるサタンです。サタンは呪われて生涯、塵を食べるように卑しめられるのでしょう。
「わたしは恨みをおく、/おまえと女とのあいだに、/おまえのすえと女のすえとの間に。彼はおまえのかしらを砕き、/おまえは彼のかかとを砕くであろう』。」(15節)
神はサタンと女の間に恨みを置き、サタンの子孫と女の子孫にまで続きます。女の子孫の一人がサタンの頭を砕きます。サタンは女の子孫の踵を砕くと言います。
女の子孫の一人がイエス・キリストです。そしてイエスは磔にされて死にますが、3日目に復活します。サタンが女の子孫の一人の踵を砕いたことになります。そして、イエスは霊者となり将来サタンの頭を砕きます。頭を砕かれることは永遠に滅ぼすということでしょう。
「『わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。それでもなお、あなたは夫を慕い、/彼はあなたを治めるであろう。』」(17節)
女は出産の苦しみがありますが夫を慕い、夫は女を支配します。
「あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、/あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る』。」(19節)アダムは額に汗して食物を得なければならなくなり、最後に塵に戻ることが宣告されました。人の罪の報いは死なのです。