創世記5
2025-07-11

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、彼らを男と女とに創造された。彼らが創造された時、神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけられた。」(1,2節)
5章はアダムから始まる家系図を示しています。女であるエバまで神が創造しました。
「アダムは百三十歳になって、自分にかたどり、自分のかたちのような男の子を生み、その名をセツと名づけた。」(3節)
アベルが死んだのでセツが子孫を繋げます。当時はまだ人間は長生きできたようです。
「アダムの生きた年は合わせて九百三十歳であった。そして彼は死んだ。」(5節)
信じられない程長生きですが、神の目から見れば1日にしか思えないかもしれません。
「ヤハウェにとって1日は1000年のようであり、1000年は1日のようです。」(ペテロ第二3:8)とあるからです。
「ヤレドは百六十二歳になって、エノクを生んだ。」(18節)
ヤレドは高齢でも生殖能力はあったようです。
「エノクの年は合わせて三百六十五歳であった。エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたので、いなくなった。」(23,24節)
エノクは神から是認された生き方をして、神がエノクの命を短くされたようです。神の意図は地上での命より神の国での命を優先したのかもしれません。当時としては365歳は短命です。365は日にすると1年ですね。
「レメクは百八十二歳になって、男の子を生み、『この子こそ、主が地をのろわれたため、骨折り働くわれわれを慰めるもの』と言って、その名をノアと名づけた。」(28,29節)
ノアは休息とか慰めという意味があります。
「ノアは五百歳になって、セム、ハム、ヤペテを生んだ。」(32節)
ノアが最後に子供をもうけたのはハムのことで、500歳だったようです。ノアも高齢になっても精力は衰えなかったようです。
この家系図についてはルカ伝にも記載されています。
「イエスは活動を開始した時、およそ30歳で、人々の意見では、ヨセフの子であった。ヨセフの父はヘリで、さかのぼると~ノア、レメク、メトセラ、エノク、ヤレド、マハラルエル、カイナン、エノス、セツ、アダムに至る。そしてアダムは神の子であった。」(ルカ23~38節)
このようにして、聖書はアダムからイエスに至るまでの家系を完璧に記載しました。すべて男性の系統です。これは今から六千年ほど前の出来事でした。彼らの墓は確認されていません。何らかの方法で埋葬したのかもしれませんが、ノアの洪水ですべて流されたのでしょう。