創世記14
2025-07-26

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ゼボイムの王およびベラすなわちゾアルの王は出てシデムの谷で彼らに向かい、戦いの陣をしいた。すなわちエラムの王ケダラオメル、ゴイムの王テダル、シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオクの四人の王に対する五人の王であった。」(8,9節)
シデムの谷で5人の王と4人の王が戦います。
「シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので、ソドムの王とゴモラの王は逃げてそこに落ちたが、残りの者は山にのがれた。」(10節)
現在の死海付近にはアスファルトが自然な形であるそうです。
「そこで彼らはソドムとゴモラの財産と食料とをことごとく奪って去り、またソドムに住んでいたアブラムの弟の子ロトとその財産を奪って去った。」(11,12節)
ソドムの王はアスファルトの穴に落ちて戦いに負けたようです。ソドムにはアブラムの甥のロトが住んでいて、ロトもその財産も奪われてしまいました。
「アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。」(14,15節)
族長のアブラムは勇敢です。甥を助けるべく機敏に行動を起こします。
「アブラムがケダラオメルとその連合の王たちを撃ち破って帰った時、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷に出て彼を迎えた。」(17節)
アブラムかケアダオメル王の連合軍を打ち破ったのです。
「その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。」(18節)
サレムの王メルキゼデクは祭司でもあったようです。これは将来のイエス・キリストを表していました。ヘブライ6章20節に「永遠にメルキゼデクのような大祭司となったイエスです。」とあるのです。
「彼はアブラムを祝福して言った、/『願わくは天地の主なるいと高き神が、/アブラムを祝福されるように。願わくはあなたの敵をあなたの手に渡された/いと高き神があがめられるように』。アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った。」(19,20節)
祭司のメルキゼデクはアブラムを神が祝福するように祈ったのでしょう。アブラムは当時の祭司への貢物としてすべての持ち物の10分の1を送ります。
「アブラムはソドムの王に言った、『天地の主なるいと高き神、主に手をあげて、わたしは誓います。わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムを富ませたのはわたしだと、あなたが言わないように。」(22,23節)
アブラムはソドムの王からの財産は一切受けません。すでに裕福だったのでしょう。