創世記18
2025-08-04

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「主はマムレのテレビンの木のかたわらでアブラハムに現れられた。それは昼の暑いころで、彼は天幕の入口にすわっていたが、目を上げて見ると、三人の人が彼に向かって立っていた。彼はこれを見て、天幕の入口から走って行って彼らを迎え、地に身をかがめて、」(1,2節)アブラハムはヘブロンのマムレに居たようです。三人の神の使いが来ます。
「言った、『わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください。~わたしは一口のパンを取ってきます。元気をつけて、それからお出かけください。せっかくしもべの所においでになったのですから』。彼らは言った、『お言葉どおりにしてください』。」(3~5節)
アブラハムは神の使いをもてなすことを提案し、そして受け入れられます。
「そこでアブラハムは急いで天幕に入り、サラの所に行って言った、『急いで細かい麦粉三セヤをとり、こねてパンを造りなさい』。アブラハムは牛の群れに走って行き、柔らかな良い子牛を取って若者に渡したので、急いで調理した。」(6,7節)
サラや若者を使って急いで調理をします。3セヤは約22Lです。
「そのひとりが言った、『来年の春、わたしはかならずあなたの所に帰ってきましょう。その時、あなたの妻サラには男の子が生れているでしょう』。」(10節)
神の使いの一人がサラに男の子が生まれることを預言します。
「さてアブラハムとサラとは年がすすみ、老人となり、サラは女の月のものが、すでに止まっていた。それでサラは心の中で笑って言った、『わたしは衰え、主人もまた老人であるのに、わたしに楽しみなどありえようか』。」(11,12節)
アブラハムは99歳、サラは月経がないので、サラは心の中で笑います。
「主はまた言われた、『ソドムとゴモラの叫びは大きく、またその罪は非常に重いので、わたしはいま下って、わたしに届いた叫びのとおりに、すべて彼らがおこなっているかどうかを見て、それを知ろう』。」(20,21節)
ソドムとゴモラの住民は神に大罪を犯していて、神の使いは確かめに来ました。
「アブラハムは言った、『わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。わたしはいま一度申します、もしそこに十人いたら』。主は言われた、『わたしはその十人のために滅ぼさないであろう』。」(32節)
アブラハムはヤハウェ神にソドムとゴモラの住民に50人の正しい者がいても滅ぼすのかを尋ねます。45人いても、40人いても、20人いてもと続け、10人はいるとアブラハムは考えていたのかもしれません。ソドムには甥のロトの家族がいましたから、一諸に滅ぼされないように願ったのでしょう。
「主はアブラハムと語り終り、去って行かれた。アブラハムは自分の所に帰った。」(33節)
ヤハウェ神は、嘘をつくことができません。アブラハムの会話を終えます。