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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記23

2025-08-09

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「サラの一生は百二十七年であった。これがサラの生きながらえた年である。サラはカナンの地のキリアテ・アルバすなわちヘブロンで死んだ。」(1,2節)
アブラハムより先にサラは127歳で亡くなりました。
「『わたしはあなたがたのうちの旅の者で寄留者ですが、わたしの死人を出して葬るため、あなたがたのうちにわたしの所有として一つの墓地をください』。」(4節)
アブラハムは寄留者であることを理解し、サラのための墓地を所有したいと申し出ます。
「『わが主よ、お聞きなさい。あなたはわれわれのうちにおられて、神のような主君です。われわれの墓地の最も良い所にあなたの死人を葬りなさい。その墓地を拒んで、あなたにその死人を葬らせない者はわれわれのうちには、ひとりもないでしょう』。」(6節)
土地の人々はアブラハムの立場を高く評価していました。
「彼らに言った、『もしわたしの死人を葬るのに同意されるなら、わたしの願いをいれて、わたしのためにゾハルの子エフロンに頼み、彼が持っている畑の端のマクペラのほら穴をじゅうぶんな代価でわたしに与え、あなたがたのうちに墓地を持たせてください』。」(8,9節)アブラハムはマクペラの洞穴を望みます。
「その地の民の聞いているところでエフロンに言った、『あなたがそれを承諾されるなら、お聞きなさい。わたしはその畑の代価を払います。お受け取りください。わたしの死人をそこに葬りましょう』。」(13節)
アブラハムは土地の所有者であるエフロンに十分な代価を払うと提案します。
「『わが主よ、お聞きなさい。あの地は銀四百シケルですが、これはわたしとあなたの間で、なにほどのことでしょう。あなたの死人を葬りなさい』。」(15節)
エフロンは土地の代価を銀400シケルと言います。約銀4Kgです。
「その後、アブラハムはその妻サラをカナンの地にあるマムレ、すなわちヘブロンの前のマクペラの畑のほら穴に葬った。」(19節)
ヘブロンは現在でもイスラエルの南の都市として名前が残っています。マクペラの洞窟もあるようですが、サラの遺体の確認はできていません。
「このように畑とその中にあるほら穴とはヘテの人々によってアブラハムの所有の墓地と定められた。」(20節)
当時のヘブロンにはヘテ人が住んでいたようです。アブラハムは寄留者ですが、土地を購入し畑とその中にある洞穴を所有したのでしょう。当時も土葬していたと思われます。洞穴にサラの遺体を安置して洞穴の入り口は石で塞いでいたと思われます。
日本と違って中東地帯は乾燥地帯ですから、遺体が腐ることもなかったかもしれません。
愛する人を葬るのは悲しいことだったに違いありません。それで、アブラハムは遺体が他の者に荒らされないために、その土地を高値でも購入したのでしょう。