創世記24
2025-08-12

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「さてアブラハムは所有のすべてを管理させていた家の年長のしもべに言った、「あなたの手をわたしのももの下に入れなさい。わたしはあなたに天地の神、主をさして誓わせる。あなたはわたしが今一緒に住んでいるカナンびとのうちから、娘をわたしの子の妻にめとってはならない。あなたはわたしの国へ行き、親族の所へ行って、わたしの子イサクのために妻をめとらなければならない」。(2,3節)
カナンはノアの孫でノアから呪われていたので、アブラハムはカナン人の妻を自分の子と結婚することを望みません。むしろ自分の親族から妻を選ぶことを従者に伝えます。
「しもべは主人のらくだのうちから十頭のらくだを取って出かけた。すなわち主人のさまざまの良い物を携え、立ってアラム・ナハライムにむかい、ナホルの町へ行った。」(10節)
ナホルはアブラハムの兄弟です。
「彼は言った、『主人アブラハムの神、主よ、どうか、きょう、わたしにしあわせを授け、主人アブラハムに恵みを施してください。わたしは泉のそばに立っています。町の人々の娘たちが水をくみに出てきたとき、娘に向かって『お願いです、あなたの水がめを傾けてわたしに飲ませてください』と言い、娘が答えて、『お飲みください。あなたのらくだにも飲ませましょう』と言ったなら、その者こそ、あなたがしもべイサクのために定められた者ということにしてください。わたしはこれによって、あなたがわたしの主人に恵みを施されることを知りましょう』。」(12~14節)
アブラハムの従者も神に祈ります。そしてとても具体的です。結婚相手を選ぶ訳ですから従者も真剣に神に祈ったのでしょう。
「しもべは走り寄って、彼女に会って言った、『お願いです。あなたの水がめの水を少し飲ませてください』。すると彼女は『わが主よ、お飲みください』と言って、急いで水がめを自分の手に取りおろして彼に飲ませた。飲ませ終って、彼女は言った、『あなたのらくだもみな飲み終るまで、わたしは水をくみましょう』。」(17~19節)
娘は従者に「わが主」と敬意を示し、10頭のらくだにも水を汲みます。初対面の人にこのような親切を示すことから、この娘が優しい性格で実行力の持ち主と分かります。
「ラバンとベトエルは答えて言った、『この事は主から出たことですから、わたしどもはあなたによしあしを言うことができません。リベカがここにおりますから連れて行って、主が言われたように、あなたの主人の子の妻にしてください』。」(50,51節)
ラバンはリベカの兄で、べトエルはアブラハムの甥です。二人ともリベカの結婚に同意します。この結婚がヤハウェ神から出ていることを理解したのです。
「イサクはリベカを天幕に連れて行き、リベカをめとって妻とし、彼女を愛した。こうしてイサクは母の死後、慰めを得た。」(67節)
アブラハムはイサクとリベカの結婚を喜んだことでしょう。