創世記26
2025-08-14

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「こうしてイサクはゲラルに住んだ。」(6節)
飢饉がありましたが、イサクは神からその地に留まるように言われて留まります。ゲラルはガザの南にあったとされています。
「その所の人々が彼の妻のことを尋ねたとき、『彼女はわたしの妹です』と彼は言った。リベカは美しかったので、その所の人々がリベカのゆえに自分を殺すかもしれないと思って、『わたしの妻です』と言うのを恐れたからである。」(7節)
イサクもアブラハムと同じような対応をしています。中東の世界では夫を殺して妻をめとることが横行していたのでしょう。
「アビメレクは言った、『あなたはどうしてこんな事をわれわれにされたのですか。民のひとりが軽々しくあなたの妻と寝るような事があれば、その時あなたはわれわれに罪を負わせるでしょう』。」(8節)
アビメレクはゲラルの王ですが、アブラハムの時と同じ王ではないでしょう。2世とか3世とかでアビメレクは名前ではなく王の名称かもしれません。
「それでアビメレクはすべての民に命じて言った、『この人、またはその妻にさわる者は必ず死ななければならない』。」(9節)
アビメレクはイサクとサラを守るために発令しました。
「イサクはその地に種をまいて、その年に百倍の収穫を得た。このように主が彼を祝福されたので、彼は富み、またますます栄えて非常に裕福になり、羊の群れ、牛の群れ及び多くのしもべを持つようになったので、ペリシテびとは彼をねたんだ。」(13~15節)
イサクは農耕もして牧畜もしたようです。ヤハウェ神はイサクを植福されたので、とても裕福になったようです。
「アビメレクはイサクに言った、『あなたはわれわれよりも、はるかに強くなられたから、われわれの所を去ってください』。」(16節)
アビメレクはイサクが強大になるのを見て恐れを感じたのかもしれません。
「彼はそこからベエルシバに上った。その夜、主は彼に現れて言われた、『わたしはあなたの父アブラハムの神である。あなたは恐れてはならない。わたしはあなたと共におって、あなたを祝福し、わたしのしもべアブラハムのゆえにあなたの子孫を増すであろう』。」(23,24節)
ヤハウェ神はアブラハムとの契約が継続していることをイサクに知らせます。
「エサウは四十歳の時、ヘテびとベエリの娘ユデテとヘテびとエロンの娘バスマテとを妻にめとった。」(34節)当時は妻を複数持つのは裕福な象徴だったのでしょう。
「彼女たちはイサクとリベカにとって心の痛みとなった。」(35節)
ヘテ人はカナンの子孫です。ノアが呪った子孫なので、イサクとリベカにとって心痛です。