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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記30

2025-08-21

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「ラケルは自分がヤコブに子を産まないのを知った時、姉をねたんでヤコブに言った、『わたしに子どもをください。さもないと、わたしは死にます』。」(1節)
当時は子供を産まない女性は軽んじられていました。ラケルの悲痛な訴えです。
「ヤコブはラケルに向かい怒って言った、『あなたの胎に子どもをやどらせないのは神です。わたしが神に代ることができようか』。」(2節)
ヤコブは何らかの方法で神からの言葉を聞いていたのでしょう。神に逆らえないと言います。
「ラケルはつかえめビルハを彼に与えて、妻とさせたので、ヤコブは彼女の所にはいった。ビルハは、みごもってヤコブに子を産んだ。」(4,5節)
ラケルは仕え女のビルハをヤコブに与えて、ビルハは子供を産みます。
「そこでラケルは、『神はわたしの訴えに答え、またわたしの声を聞いて、わたしに子を賜わった』と言って、名をダンと名づけた。」(6節)
ラケルは仕え女のビルハが子供を産んだことで、神が訴えに答えたことに感謝します。
「さてレアは自分が子を産むことのやんだのを見たとき、つかえめジルパを取り、妻としてヤコブに与えた。レアのつかえめジルパはヤコブに子を産んだ。」(9,10節)
レアも自分の仕え女ジルパをヤコブに与えて、ジルパは子供を産みます。
「次に神はラケルを心にとめられ、彼女の願いを聞き、その胎を開かれたので、彼女は、みごもって男の子を産み、『神はわたしの恥をすすいでくださった』と言って、名をヨセフと名づけ、『主がわたしに、なおひとりの子を加えられるように』と言った。」(22~24節)
ヤハウェ神はラケルの願いを聞き入れて、ラケルは子供を産みます。
「ラケルがヨセフを産んだ時、ヤコブはラバンに言った、『わたしを去らせて、わたしの故郷、わたしの国へ行かせてください。」(25節)
ヤコブは故郷に帰りたいとラバンに言います。そして、自分の報酬をラバンに提案します。その提案は家畜に関するのもので、ヤコブの取り分は特定の柄をもつものにしました。
「こうして弱いものはラバンのものとなり、強いものはヤコブのものとなったので、この人は大いに富み、多くの群れと、男女の奴隷、およびらくだ、ろばを持つようになった。」(42,43節)
ヤコブは長年ラバンのもとで働いてきました。それで、家畜の柄によって強いものと弱いものを見分ける力があったのでしょう。そのための工夫も考えていました。それで、ヤコブは強い家畜を自分のものにすることができました。多くの富もあって、多くの群れを有し、男女の奴隷やらくだもろばも持つことができたのです。
ヤコブは辛抱強い人だったのでしょう。ラケルを娶るために7年間、ラケルでなくレアを与えられた後にも7年間働きました。つまり、ラケルを得るために14年間働いたのです。