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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記34

2025-08-26

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「レアがヤコブに産んだ娘デナはその地の女たちに会おうと出かけて行ったが、その地のつかさ、ヒビびとハモルの子シケムが彼女を見て、引き入れ、これと寝てはずかしめた。」(1,2節)ヤコブの娘デナは新しい土地での女たちに会おうとして、シケムに辱められます。
「シケムは父ハモルに言った、『この娘をわたしの妻にめとってください』。」(4節)
ハモルの子シケムはデナを妻にしたいと申し出ます。
「さてヤコブはシケムが、娘デナを汚したことを聞いたけれども、その子らが家畜を連れて野にいたので、彼らの帰るまで黙っていた。」(5節)
ヤコブは驚いたことでしょう。ですが、すぐには行動しません。
「ヤコブの子らは野から帰り、この事を聞いて、悲しみ、かつ非常に怒った。シケムがヤコブの娘と寝て、イスラエルに愚かなことをしたためで、こんなことは、してはならぬ事だからである。」(7節)
ヤコブの息子たちは、悲しみ、そして非常に怒ったのです。正式な結婚の申し出ではなかったのです。
「ハモルは彼らと語って言った、『わたしの子シケムはあなたがたの娘を心に慕っています。どうか彼女を彼の妻にください。~『あなたがたの前に恵みを得させてください。あなたがたがわたしに言われるものは、なんでもさしあげましょう。たくさんの結納金と贈り物とをお求めになっても、あなたがたの言われるとおりさしあげます。ただこの娘はわたしの妻にください』。」(8~12節)
ハモルは土地の長でしたから、裕福だったのでしょう。シケムはデナを妻にするための結納金や贈り物も用意すると言います。
「しかし、ヤコブの子らはシケムが彼らの妹デナを汚したので、シケムとその父ハモルに偽って答え、彼らに言った、『われわれは割礼を受けない者に妹をやる事はできません。それはわれわれの恥とするところですから。」(13,14節)
ヤコブの息子たちはだまそうとします。割礼を強いるのです。
「三日目になって彼らが痛みを覚えている時、ヤコブのふたりの子、すなわちデナの兄弟シメオンとレビとは、おのおのつるぎを取って、不意に町を襲い、男子をことごとく殺し、またつるぎの刃にかけてハモルとその子シケムとを殺し、シケムの家からデナを連れ出した。」(25,26節)デナの兄弟のシメオンとレビはその町の男子を全て殺します。
「並びにすべての貨財を奪い、その子女と妻たちを皆とりこにし、家の中にある物をことごとくかすめた。」(29節)町の家財を盗み、妻子を捕えます。
「わたしは、人数が少ないから、彼らが集まってわたしを攻め撃つならば、わたしも家族も滅ぼされるであろう」(30節)ヤコブは息子たちのしたことを嘆きます。
「彼らは言った、『わたしたちの妹を遊女のように彼が扱ってよいのですか』。」(31節)