創世記37
2025-09-02

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「ヤコブの子孫は次のとおりである。ヨセフは十七歳の時、兄弟たちと共に羊の群れを飼っていた。彼はまだ子供で、父の妻たちビルハとジルパとの子らと共にいたが、ヨセフは彼らの悪いうわさを父に告げた。」(2節)
ヨセフはラケルの子ですが、父ヤコブのビルハとジルパの子らの悪い噂を父に告げます。
「ヨセフは年寄り子であったから、イスラエルは他のどの子よりも彼を愛して、彼のために長そでの着物をつくった。」(3節)
ヤコブ=イスラエルはヨセフをどの子よりも愛して、長袖の着物を着せたようです。
「ヨセフは彼らに言った、『どうぞわたしが見た夢を聞いてください。わたしたちが畑の中で束を結わえていたとき、わたしの束が起きて立つと、あなたがたの束がまわりにきて、わたしの束を拝みました』。」(6,7節)ヨセフは自分が見た夢の内容を年上の兄弟たちに話します。
「すると兄弟たちは彼に向かって、『あなたはほんとうにわたしたちの王になるのか。あなたは実際わたしたちを治めるのか』と言って、彼の夢とその言葉のゆえにますます彼を憎んだ。」(8節)夢の解き明かしはヨセフが兄弟たちを治めるということでした。
「ヨセフはまた一つの夢を見て、それを兄弟たちに語って言った、『わたしはまた夢を見ました。日と月と十一の星とがわたしを拝みました』。」(9節)
「彼はこれを父と兄弟たちに語ったので、父は彼をとがめて言った、『あなたが見たその夢はどういうのか。ほんとうにわたしとあなたの母と、兄弟たちとが行って地に伏し、あなたを拝むのか』。」(10節)
日と月は父母のことで、11の星は兄弟たちを示していました。ヤコブも叱ったようです。
「さあ、彼を殺して穴に投げ入れ、悪い獣が彼を食ったと言おう。そして彼の夢がどうなるか見よう』。」(20節)
兄弟たちはヨセフを憎んで殺そうとします。
「そこでユダは兄弟たちに言った、『われわれが弟を殺し、その血を隠して何の益があろう。さあ、われわれは彼をイシマエルびとに売ろう。彼はわれわれの兄弟、われわれの肉身だから、彼に手を下してはならない』。」(26,27節)ユダの提案に兄弟たちは聞き入れます。そして兄弟たちはヨセフの服に雄山羊の血を付けます。
「父はこれを見さだめて言った、『わが子の着物だ。悪い獣が彼を食ったのだ。確かにヨセフはかみ裂かれたのだ』。」(33節)ヤコブは血の付いた服を見て、ヨセフが獣に殺されたと思います。
「さて、かのミデアンびとらはエジプトでパロの役人、侍衛長ポテパルにヨセフを売った。」(36節)
イシマエルとミデアンは共にアブラハムの子でした。(創16:15,創25:1)