創世記38
2025-09-03

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「ユダはその所で、名をシュアというカナンびとの娘を見て、これをめとり、その所にはいった。」(2節)ユダはカナン人のシュアの娘を妻にします。
「彼女はみごもって男の子を産んだので、ユダは名をエルと名づけた。彼女は再びみごもって男の子を産み、名をオナンと名づけた。また重ねて、男の子を産み、名をシラと名づけた。彼女はこの男の子を産んだとき、クジブにおった。」(3~5節)ユダの息子はエル、オナン、シラです。
「ユダは長子エルのために、名をタマルという妻を迎えた。しかしユダの長子エルは主の前に悪い者であったので、主は彼を殺された。」(6,7節)
エルの妻はタマルですが、エルはヤハウェ神に逆らったのでしょう。神に殺されます。
「そこでユダはオナンに言った、『兄の妻の所にはいって、彼女をめとり、兄に子供を得させなさい』。」(8節)
長子であるエルが子を持たなかったので、次男のオナンが兄の妻と子を持つようにします。
「しかしオナンはその子が自分のものとならないのを知っていたので、兄の妻の所にはいった時、兄に子を得させないために地に洩らした。」(9節)
つまり、オナンは義兄弟結婚では自分の子供とはならないので、受精しないようにします。
「彼のした事は主の前に悪かったので、主は彼をも殺された。」(10節)
ヤハウェ神から見ると、オナンの行為は許されなかったので、殺されます。
「そこでユダはその子の妻タマルに言った、『わたしの子シラが成人するまで、寡婦のままで、あなたの父の家にいなさい』。彼は、シラもまた兄弟たちのように死ぬかもしれないと、思ったからである。それでタマルは行って父の家におった。」(11節)
ユダはタマルに父の家にいて、シラが成人するまで待つように言います。
「彼女は寡婦の衣服を脱ぎすて、被衣で身をおおい隠して、テムナへ行く道のかたわらにあるエナイムの入口にすわっていた。彼女はシラが成人したのに、自分がその妻にされないのを知ったからである。」(14節)
タマルはシラが成人したのに義兄弟結婚をしないことに、ある計画を立てます。
「ユダは彼女を見たとき、彼女が顔をおおっていたため、遊女だと思い、道のかたわらで彼女に向かって言った、『さあ、あなたの所にはいらせておくれ』。」(16節)
ユダの妻が亡くなったので、ユダはタマルを遊女と思い関係を持ちます。
「ユダはこれを見定めて言った、『彼女はわたしよりも正しい。わたしが彼女をわが子シラに与えなかったためである』。彼は再び彼女を知らなかった。」(26節)
こうして、タマルはユダの子を産みます。双子でゼラとペレツです。(創38:28~30)
神は家系が続くことを願っていました。それで、長子としてふさわしくないエルを殺し、義兄弟結婚を望まないオナンも殺します。オナニーという言葉はオナンから生じました。