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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記40

2025-09-08

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「これらの事の後、エジプト王の給仕役と料理役とがその主君エジプト王に罪を犯した。~すなわち給仕役の長と料理役の長に向かって憤り、侍衛長の家の監禁所、すなわちヨセフがつながれている獄屋に入れた。」(1~3節)
罪を犯した給仕役と料理役がヨセフの獄屋に入ります。
「さて獄屋につながれたエジプト王の給仕役と料理役のふたりは一夜のうちにそれぞれ意味のある夢を見た。」(5節)
二人はそれぞれ夢を見たようです。
「彼らは言った、『わたしたちは夢を見ましたが、解いてくれる者がいません』。ヨセフは彼らに言った、『解くことは神によるのではありませんか。どうぞ、わたしに話してください』。」(8節)
ヨセフはこれまでも夢の解き明かしをしてきました。それは神によると言っています。
「給仕役の長はその夢をヨセフに話して言った、『わたしが見た夢で、わたしの前に一本のぶどうの木がありました。そのぶどうの木に三つの枝があって、芽を出し、花が咲き、ぶどうのふさが熟しました。時にわたしの手に、パロの杯があって、わたしはそのぶどうを取り、それをパロの杯にしぼり、その杯をパロの手にささげました』。」(9~11節)
不思議な夢です。
「ヨセフは言った、『その解き明かしはこうです。三つの枝は三日です。今から三日のうちにパロはあなたの頭を上げて、あなたを元の役目に返すでしょう。あなたはさきに給仕役だった時にされたように、パロの手に杯をささげられるでしょう。」(12,13節)
同じように、料理役の夢も解き明かしますが、それは「今から三日のうちにパロはあなたの頭を上げ離して、あなたを木に掛けるでしょう。そして鳥があなたの肉を食い取るでしょう』。」(19節)というものです。
「さて三日目はパロの誕生日であったので、パロはすべての家来のためにふるまいを設け、家来のうちの給仕役の長の頭と、料理役の長の頭を上げた。すなわちパロは給仕役の長を給仕役の職に返したので、彼はパロの手に杯をささげた。しかしパロは料理役の長を木に掛けた。ヨセフが彼らに解き明かしたとおりである。」(20~22節)
給仕長は3日後に以前の職に戻されましたが、料理長は木に掛けられます。つまり殺されたのです。まさにヨセフの夢の解き明かしが事実になりました。
「ところが、給仕役の長はヨセフを思い出さず、忘れてしまった。」(23節)
給仕長はヨセフの言葉を忘れてしまいました。夢の解き明かしで「それで、あなたがしあわせになられたら、わたしを覚えていて、どうかわたしに恵みを施し、わたしの事をパロに話して、この家からわたしを出してください。」(14,15節)と言っていたのです。ヨセフは無実の罪で獄屋にいたのですから、給仕長に思いを託したのでしょう。