創世記41
2025-09-09

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「二年の後パロは夢を見た。夢に、彼はナイル川のほとりに立っていた。すると、その川から美しい、肥え太った七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。その後、また醜い、やせ細った他の七頭の雌牛が川から上がってきて、川の岸にいた雌牛のそばに立ち、その醜い、やせ細った雌牛が、あの美しい、肥えた七頭の雌牛を食いつくした。ここでパロは目が覚めた。」(1~4節)エジプトの王は奇妙な夢を見ます。
「彼はまた眠って、再び夢を見た。夢に、一本の茎に太った良い七つの穂が出てきた。その後また、やせて、東風に焼けた七つの穂が出てきて、そのやせた穂が、あの太って実った七つの穂をのみつくした。ここでパロは目が覚めたが、それは夢であった。」(5~7節)
「朝になって、パロは心が騒ぎ、人をつかわして、エジプトのすべての魔術師とすべての知者とを呼び寄せ、彼らに夢を告げたが、これをパロに解き明かしうる者がなかった。」(8節)エジプトには魔術師や知者がいましたが、王の夢を解き明かせません。
「そのとき給仕役の長はパロに告げて言った、~そこに侍衛長のしもべで、ひとりの若いヘブルびとがわれわれと共にいたので、彼に話したところ、彼はわれわれの夢を解き明かし、その夢によって、それぞれ解き明かしをしました。」(9,12節)
給仕長は2年前のヨセフの夢の解き明かしを王に伝えます。
「パロはヨセフに言った、『わたしは夢を見たが、これを解き明かす者がない。聞くところによると、あなたは夢を聞いて、解き明かしができるそうだ』。」(15節)
王は夢の解き明かしをヨセフに求めます。
「ヨセフはパロに答えて言った、『いいえ、わたしではありません。神がパロに平安をお告げになりましょう』。」(16節)
ヨセフは王の前でも、夢の解き明かしは神によるものであると答えます。
「ヨセフはパロに言った、『パロの夢は一つです。神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。七頭の良い雌牛は七年です。七つの良い穂も七年で、夢は一つです。あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。」(25~27節)7年の豊作と7年の飢饉であると解き明かします。
「そこでパロは家来たちに言った、『われわれは神の霊をもつこのような人を、ほかに見いだし得ようか』。」(38節)
ヨセフはエジプトの王から全国の司に任命されます。王の次の地位になったのです。
「そこでヨセフはエジプトの国にできたその七年間の食糧をことごとく集め、その食糧を町々に納めさせた。すなわち町の周囲にある畑の食糧をその町の中に納めさせた。」(48節)
「ききんが地の全面にあったので、ヨセフはすべての穀倉を開いて、エジプトびとに売った。ききんはますますエジプトの国に激しくなった。」(56節)
夢の解き明かしのとおり、7年の豊作の後、7年の飢饉が始まりました。