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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記42

2025-09-10

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「ヤコブはエジプトに穀物があると知って、むすこたちに言った、『エジプトに穀物があるということだが、あなたがたはそこへ下って行って、そこから、われわれのため穀物を買ってきなさい。そうすれば、われわれは生きながらえて、死を免れるであろう』。」(1,2節)
ヤコブは息子たちをエジプトに下って、穀物を買うように命じます。
「ときにヨセフは国のつかさであって、国のすべての民に穀物を売ることをしていた。ヨセフの兄弟たちはきて、地にひれ伏し、彼を拝した。」(6節)
ヨセフの夢が現実になりました。兄弟たちはヨセフにひれ伏して、拝したのです。
「ヨセフは兄弟たちを見て、それと知ったが、彼らに向かっては知らぬ者のようにし、荒々しく語った。すなわち彼らに言った、『あなたがたはどこからきたのか』。」(7節)
ヨセフは兄弟たちを試そうとします。
「ヨセフは、兄弟たちであるのを知っていたが、彼らはヨセフとは知らなかった。ヨセフはかつて彼らについて見た夢を思い出して、彼らに言った、『あなたがたは回し者で、この国のすきをうかがうためにきたのです』。」(8,9節)
ヨセフと兄弟たちが会うのは20年以上です。兄弟たちが見間違っても当然かもしれません。
「彼らはヨセフに答えた、『いいえ、わが主よ、しもべらはただ食糧を買うためにきたのです。われわれは皆、ひとりの人の子で、真実な者です。しもべらは回し者ではありません』。」(10,11節)兄弟たちは自分たちの潔白を伝えます。
「もしあなたがたが真実な者なら、兄弟のひとりをあなたがたのいる監禁所に残し、あなたがたは穀物を携えて行って、家族の飢えを救いなさい。そして末の弟をわたしのもとに連れてきなさい。そうすればあなたがたの言葉のほんとうであることがわかって、死を免れるでしょう」(19,20節)ヨセフは弟のベニヤミンに会いたかったのでしょう。兄弟たちは故郷のカナンに帰ります。
「父ヤコブは彼らに言った、『あなたがたはわたしに子を失わせた。ヨセフはいなくなり、シメオンもいなくなった。今度はベニヤミンをも取り去る。これらはみなわたしの身にふりかかって来るのだ』。」(36節)ヤコブは身に起きた不幸を悲しみます。
「ルベンは父に言った、『もしわたしが彼をあなたのもとに連れて帰らなかったら、わたしのふたりの子を殺してください。ただ彼をわたしの手にまかせてください。わたしはきっと、あなたのもとに彼を連れて帰ります』。」(37節)
長男のルベンは責任を感じて、自分の二人の子供の命を保険としてヤコブに与えます。ベニヤミンをヤコブのもとに連れ帰ると言うのです。
「ヤコブは言った、~『兄は死に、ただひとり彼が残っているのだから。もしあなたがたの行く道で彼が災に会えば、あなたがたは、しらがのわたしを悲しんで陰府に下らせるであろう』。」(38節)高齢のヤコブはベニヤミンが災いに会えば、自分も死ぬと言います。