創世記43
2025-09-11

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「ききんはその地に激しかった。彼らがエジプトから携えてきた穀物を食い尽した時、父は彼らに言った、『また行って、われわれのために少しの食糧を買ってきなさい』。」(1,2節)
カナンの地でも飢饉は続いています。ヤコブは息子たちにエジプトに行くよう命じます。
「わたしが彼の身を請け合います。わたしの手から彼を求めなさい。もしわたしが彼をあなたのもとに連れ帰って、あなたの前に置かなかったら、わたしはあなたに対して永久に罪を負いましょう。」(9節)
ヨセフはベニヤミンを連れてくることを命じていました。ユダは自分の罪が永久だとしてもベニヤミンを連れていくことを主張します。
「父イスラエルは彼らに言った、『~弟も連れ、立って、またその人の所へ行きなさい。どうか全能の神がその人の前であなたがたをあわれみ、もうひとりの兄弟とベニヤミンとを、返させてくださるように。もしわたしが子を失わなければならないのなら、失ってもよい』。」(11~14節)ヤコブ=イスラエルは観念して、ベニヤミンを連れていくことに同意します。全能の神に憐れみを求めます。
「ヨセフはベニヤミンが彼らと共にいるのを見て、家づかさに言った、『この人々を家に連れて行き、獣をほふって、したくするように。この人々は昼、わたしと一緒に食事をします』。」(16節)
ヨセフは40歳くらいでしょう。弟のベニヤミンを見て、兄弟たちと会食をします。
「ヨセフは目をあげて同じ母の子である弟ベニヤミンを見て言った、『これはあなたがたが前にわたしに話した末の弟ですか』。また言った、『わが子よ、どうか神があなたを恵まれるように』。」(29節)ベニヤミンを見て、神の祝福を望みました。
「ヨセフは弟なつかしさに心がせまり、急いで泣く場所をたずね、へやにはいって泣いた。」(30節)ヨセフはベニヤミンとの久しぶりの再会に感激の涙を流します。
「そこでヨセフはヨセフ、彼らは彼ら、陪食のエジプトびとはエジプトびと、と別々に席に着いた。エジプトびとはヘブルびとと共に食事することができなかった。それはエジプトびとの忌むところであったからである。」(32節)
エジプト人は他民族の者と共に食事をすることをタブーとしたので、別々に食事をしたようです。
「こうして彼らはヨセフの前に、長子は長子として、弟は弟としてすわらせられたので、その人々は互に驚いた。」(33節)
ヨセフは兄弟たちの生まれた順番を知っていたので、席順もそのようにしました。
「またヨセフの前から、めいめいの分が運ばれたが、ベニヤミンの分は他のいずれの者の分よりも五倍多かった。こうして彼らは飲み、ヨセフと共に楽しんだ。」(34節)
ベニヤミンに他の兄弟の5倍の食事を運ばせるとは、ヨセフは弟が愛しかったのでしょう。