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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
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 創世記44

2025-09-12

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「さてヨセフは家づかさに命じて言った、『この人々の袋に、運べるだけ多くの食糧を満たし、めいめいの銀を袋の口に入れておきなさい。またわたしの杯、銀の杯をあの年下の者の袋の口に、穀物の代金と共に入れておきなさい』。家づかさはヨセフの言葉のとおりにした。」(1,2節)
ヨセフは自分の杯をベニヤミンの袋に入れるように部下に命じます。
「家づかさは年上から捜し始めて年下に終ったが、杯はベニヤミンの袋の中にあった。」(12節)ヨセフの策略により、ベニヤミンを自分の元に置くようにします。
「そこで彼らは衣服を裂き、おのおの、ろばに荷を負わせて町に引き返した。」(13節)
衣服を裂くのは最大限の悲しみを表します。兄弟たちはヨセフの元に戻らされます。
「ヨセフは彼らに言った、『あなたがたのこのしわざは何事ですか。わたしのような人は、必ず占い当てることを知らないのですか』。」(15節)
ヨセフは自分の杯を占いに使っていたのかもしれません。
「ユダは言った、『われわれはわが主に何を言い、何を述べ得ましょう。どうしてわれわれは身の潔白をあらわし得ましょう。神がしもべらの罪をあばかれました。われわれと、杯を持っていた者とは共にわが主の奴隷となりましょう』。」(16節)
ユダはヨセフに主と言います。身の潔白を伝えますが、自分たちがヨセフをイシマエル人に売った罪を神はご覧になっていて、その報いとして奴隷になることと思ったのでしょう。
「われわれはわが主に言いました。『その子供は父を離れることができません。もし父を離れたら父は死ぬでしょう』。」(22節)
ユダは以前のヨセフとのやり取りを伝えます。
「この子供がわれわれと一緒にいないのを見たら、父は死ぬでしょう。そうすればしもべらは、あなたのしもべであるしらがの父を悲しんで陰府に下らせることになるでしょう。」(31節)ユダはヤコブがベニヤミンと会えなければ死んでしまうと訴えます。
「しもべは父にこの子供の身を請け合って『もしわたしがこの子をあなたのもとに連れ帰らなかったら、わたしは父に対して永久に罪を負いましょう』と言ったのです。」(32節)
43章にあったようにユダは、自分が罪を永久に負うと言います。
「どうか、しもべをこの子供の代りに、わが主の奴隷としてとどまらせ、この子供を兄弟たちと一緒に上り行かせてください、この子供を連れずに、どうしてわたしは父のもとに上り行くことができましょう。父が災に会うのを見るに忍びません』。」(34節)
ユダはベニヤミンの代わりに奴隷になると言います。
これはユダの自己犠牲的な愛の現れです。自分の兄弟のために自分を犠牲にするという態度です。これはイエス・キリストの愛と同じです。キリストはユダ族の子孫から生まれたのです。