創世記45
2025-09-14

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「そこでヨセフはそばに立っているすべての人の前で、自分を制しきれなくなったので、『人は皆ここから出てください』と呼ばわった。それゆえヨセフが兄弟たちに自分のことを明かした時、ひとりも彼のそばに立っている者はなかった。」(1節)
ヨセフは人払いをしてヨセフと兄弟たちだけになります。
「ヨセフは声をあげて泣いた。エジプトびとはこれを聞き、パロの家もこれを聞いた。」(2節)これまで耐えていた感情が爆発して、ヨセフは声をあげて泣きます。
「ヨセフは兄弟たちに言った、『わたしはヨセフです。父はまだ生きながらえていますか』。兄弟たちは答えることができなかった。彼らは驚き恐れたからである。」(3節)
ついにヨセフは自分のことを明らかにします。兄弟たちは口も利けないほど驚きます。
「それゆえわたしをここにつかわしたのはあなたがたではなく、神です。神はわたしをパロの父とし、その全家の主とし、またエジプト全国のつかさとされました。」(8節)
ヨセフは神が、自分をエジプトの司にしたと言います。
「あなたがたは父のもとに急ぎ上って言いなさい、『あなたの子ヨセフが、こう言いました。神がわたしをエジプト全国の主とされたから、ためらわずにわたしの所へ下ってきなさい。』」(9節)
ヨセフは父ヤコブと会うために、父にエジプトに来るよう、兄弟たちに伝えます。
「ききんはなお五年つづきますから、あなたも、家族も、その他のものも、みな困らないように、わたしはそこで養いましょう』。」(11節)
ヨセフはヤコブの親族をゴセンの地で養うと言います。
「そしてヨセフは弟ベニヤミンのくびを抱いて泣き、ベニヤミンも彼のくびを抱いて泣いた。」(14節)
久しぶりの兄弟の再会にヨセフもベニヤミンも抱き合って泣きます。
「彼らはエジプトから上ってカナンの地に入り、父ヤコブのもとへ行って、彼に言った、『ヨセフはなお生きていてエジプト全国のつかさです』。ヤコブは気が遠くなった。彼らの言うことが信じられなかったからである。」(25,26節)
ヨセフの兄弟たちはカナンの地に戻り、父ヤコブにヨセフの消息を伝えます。ヤコブは信じられない気持ちで、気が失せそうになったのでしょう。
「そこで彼らはヨセフが語った言葉を残らず彼に告げた。父ヤコブはヨセフが自分を乗せるために送った車を見て元気づいた。」(27節)
ヨセフから父ヤコブに贈られた荷車は、老齢のヤコブがエジプトに来れるためでした。
「そしてイスラエルは言った、『満足だ。わが子ヨセフがまだ生きている。わたしは死ぬ前に行って彼を見よう』。」(28節)
ヤコブ=イスラエルはヨセフに会うことを決意し、エジプトに向かいます。