創世記46
2025-09-16

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「イスラエルはその持ち物をことごとく携えて旅立ち、ベエルシバに行って、父イサクの神に犠牲をささげた。」(1節)
イスラエル=ヤコブはベエルシバで神に犠牲を捧げます。ベエルシバはアブラハムがアビメレクと契約をした土地です。
「この時、神は夜の幻のうちにイスラエルに語って言われた、『ヤコブよ、ヤコブよ』。彼は言った、『ここにいます』。」(2節)
神は幻でヤコブに呼びかけます。
「神は言われた、『わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下るのを恐れてはならない。わたしはあそこであなたを大いなる国民にする。わたしはあなたと一緒にエジプトに下り、また必ずあなたを導き上るであろう。ヨセフが手ずからあなたの目を閉じるであろう』。」(3,4節)
神はヤコブと共にエジプトに下り、その後ヤコブを導き上ると予告します。
「そしてヤコブはベエルシバを立った。イスラエルの子らはヤコブを乗せるためにパロの送った車に、父ヤコブと幼な子たちと妻たちを乗せ、またその家畜とカナンの地で得た財産を携え、ヤコブとその子孫は皆ともにエジプトへ行った。」(5,6節)
ついにヤコブはエジプトに下ります。家畜や財産と子孫も一緒です。
「エジプトでヨセフに生れた子がふたりあった。エジプトへ行ったヤコブの家の者は合わせて七十人であった。」(27節)
ヤコブの家の者が合わせて70人になりました。
「ヨセフは車を整えて、父イスラエルを迎えるためにゴセンに上り、父に会い、そのくびを抱き、くびをかかえて久しく泣いた。」(29節)
ヨセフと父ヤコブの感動の再会です。抱き合って長く泣いたようです。
「時に、イスラエルはヨセフに言った、『あなたがなお生きていて、わたしはあなたの顔を見たので今は死んでもよい』。」(30節)
父イスラエルはヨセフと会うことができたので、もう死んでもよいと言います。
「もしパロがあなたがたを召して、『あなたがたの職業は何か』と言われたら、『しもべらは幼い時から、ずっと家畜の牧者です。われわれも、われわれの先祖もそうです』と言いなさい。そうすればあなたがたはゴセンの地に住むことができましょう。羊飼はすべて、エジプトびとの忌む者だからです」。」(33,34節)
ヨセフはヤコブとその子孫たちにエジプトでの生活の注意を伝えます。エジプト人は羊飼いを忌避していたようです。でも、ヤコブもその子孫も先祖から家畜の牧者だったのですから、その職業を恥じることはありません。郷に入っては郷に従えですが、ゴセンの地であれば、羊飼いも許容してくれたのでしょう。