創世記49
2025-09-19

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「ヤコブはその子らを呼んで言った、『集まりなさい。後の日に、あなたがたの上に起ることを、告げましょう、」(1節)
ヤコブはその子供たちを呼んで、将来のことを告げます。
「ルベンよ、あなたはわが長子、/わが勢い、わが力のはじめ、/威光のすぐれた者、権力のすぐれた者。しかし、沸き立つ水のようだから、/もはや、すぐれた者ではあり得ない。あなたは父の床に上って汚した。ああ、あなたはわが寝床に上った。」(3,4節)
ルベンは長男です。沸騰した湯のようなのでしょう。かつてヤコブの側女のビルハと関係を持ちました。
「シメオンとレビとは兄弟。彼らのつるぎは暴虐の武器。」(5節)
二人の兄弟は似ていて、暴虐を働くと告げます。
「ユダよ、兄弟たちはあなたをほめる。あなたの手は敵のくびを押え、/父の子らはあなたの前に身をかがめるであろう。」(8節)
ユダはベニヤミンの代わりに奴隷になると言うほど愛情に満ちていました。
「ユダは、ししの子。わが子よ、あなたは獲物をもって上って来る。彼は雄じしのようにうずくまり、/雌じしのように身を伏せる。だれがこれを起すことができよう。」(9節)
ユダは雄ライオンのように獲物を捕るために地に伏せて機会を待ちます。
「つえはユダを離れず、/立法者のつえはその足の間を離れることなく、/シロの来る時までに及ぶであろう。もろもろの民は彼に従う。」(10節)
杖は立法者の象徴です。シロは権威をもつ者のことです。つまりイエス・キリストを示しています。その後、ゼブルン、イッサカル、ダン、ガド、アセル、ナフタリにも将来を告げます。
「ヨセフは実を結ぶ若木、/泉のほとりの実を結ぶ若木。その枝は、かきねを越えるであろう。~しかし彼の弓はなお強く、/彼の腕は素早い。これはヤコブの全能者の手により、/イスラエルの岩なる牧者の名により、あなたを助ける父の神により、/また上なる天の祝福、/下に横たわる淵の祝福、/乳ぶさと胎の祝福をもって、/あなたを恵まれる全能者による。」(22~25節)
ヨセフは全能者の力で祝福を受けると告げます。
「ベニヤミンはかき裂くおおかみ、/朝にその獲物を食らい、/夕にその分捕物を分けるであろう』。」(27節)
ベニヤミンはオオカミのように獲物を捕って、子供たちに配分すると告げます。
「すべてこれらはイスラエルの十二の部族である。そしてこれは彼らの父が彼らに語り、彼らを祝福したもので、彼は祝福すべきところに従って、彼らおのおのを祝福した。」(28節)その後、ヤコブは自分をカナンの地に葬るように言って息絶えます。