イザヤ6
2025-10-07

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「ウジヤ王の死んだ年、わたしは主が高くあげられたみくらに座し、その衣のすそが神殿に満ちているのを見た。」(1節)
ウジヤ王が死んだのは今から2300年ほど前です。イザヤは幻を見たようです。
「その上にセラピムが立ち、おのおの六つの翼をもっていた。その二つをもって顔をおおい、二つをもって足をおおい、二つをもって飛びかけり、互に呼びかわして言った。『聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ』。」(2,3節)
天の御座にはセラピムという天使がいます。6つの翼を持ち、「聖なるかな」と3度呼び交わしています。神が万軍を率いておられ、全地に栄光を満たす方であると称えます。
「その呼ばわっている者の声によって敷居の基が震い動き、神殿の中に煙が満ちた。」(4節)
セラピムは大勢いたのでしょう。その声で建物が震え、神殿は煙が満ちます。
「その時わたしは言った、『わざわいなるかな、わたしは滅びるばかりだ。わたしは汚れたくちびるの者で、汚れたくちびるの民の中に住む者であるのに、わたしの目が万軍の主なる王を見たのだから』。」(5節)
イザヤは神を見たことで滅びると思います。自分の言葉の点で汚れていると顧みます。
「この時セラピムのひとりが火ばしをもって、祭壇の上から取った燃えている炭を手に携え、わたしのところに飛んできて、わたしの口に触れて言った、『見よ、これがあなたのくちびるに触れたので、あなたの悪は除かれ、あなたの罪はゆるされた』。」(6,7節)
一人の天使が天の祭壇から燃えている炭をイザヤに触れさせ、罪の許しを宣言します。
「わたしはまた主の言われる声を聞いた、『わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか』。その時わたしは言った、『ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください』。」(8節)
ヤハウェ神は「誰が我々のために遣わせるか」と尋ね、イザヤは「ここにわたしがおります。わたしをお遣わしください」と即座に答えます。
「主は言われた、「あなたは行って、この民にこう言いなさい、『あなたがたはくりかえし聞くがよい、しかし悟ってはならない。あなたがたはくりかえし見るがよい、しかしわかってはならない』と。」(9節)
これはイエス・キリストが引用して「彼らが決して、目で見ず、耳で聞かず、心で意味を悟らず、私のもとに帰らず、私が彼らを癒やすことのないためである。」(マタイ伝13:15)
と言っています。
「人々は主によって遠くへ移され、荒れはてた所が国の中に多くなる時まで、こうなっている。~テレビンの木またはかしの木が切り倒されるとき、その切り株が残るように」(13節)神はイスラエル国民を他国に移住させ、国は荒れ果てます。しかし、統治する者の切り株が残るようにして、イエス・キリストに繋がるようにされます。