イザヤ7
2025-10-08

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「ユダの王、ウジヤの子ヨタム、その子アハズの時、スリヤの王レヂンとレマリヤの子であるイスラエルの王ペカとが上ってきて、エルサレムを攻めたが勝つことができなかった。」(1節)ユダ王国とイスラエル王国とは敵対していて、シリアの王もユダを攻めました。
「時に『スリヤがエフライムと同盟している』とダビデの家に告げる者があったので、王の心と民の心とは風に動かされる林の木のように動揺した。」(2節)
同盟を結んだ国たちから攻められたら、滅ぼされるのではないかとユダ王国の人々は動揺します。
「『われわれはユダに攻め上って、これを脅かし、われわれのためにこれを破り取り、タビエルの子をそこの王にしよう』と。」(6節)
シリアとエフライムが同盟してユダ王国を滅ぼすと言ったようです。
「主なる神はこう言われる、この事は決して行われない、また起ることはない。」(7節)
ヤハウェ神はユダ族から約束の子が生まれる計画ですから、滅ぼされないと言います。
「主は再びアハズに告げて言われた、『あなたの神、主に一つのしるしを求めよ、陰府のように深い所に、あるいは天のように高い所に求めよ』。」(10,11節)
ヤハウェ神はアハズ王に奇跡のような印を求めるように言います。
「しかしアハズは言った、『わたしはそれを求めて、主を試みることをいたしません』。」(12節)アハズ王は神を畏れて、ヤハウェ神を試すようなことはしないと言います。
「そこでイザヤは言った、『ダビデの家よ、聞け。あなたがたは人を煩わすことを小さい事とし、またわが神をも煩わそうとするのか。それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる。』(13,14節)
イザヤは神の言葉を代弁します。何と処女が身ごもり男の子を生みます。名前はインマヌエル(私たちと共に神がおられる)と呼ばれます。これはイエス・キリストのことです。ルカ伝1:31に「あなたはその名をイエスと呼ぶのです」とみ使いからマリアに告げられました。イエスはヘブライ語でヤハウェは救いという意味です。
「それはこの子が悪を捨て、善を選ぶことを知る前に、あなたが恐れているふたりの王の地は捨てられるからである。」(16節)
イエスが実際に地上に来られる前に、シリアとイスラエル王国の二人の王は捨てられます。
「その日、主は大川の向こうから雇ったかみそり、すなわちアッスリヤの王をもって、頭と足の毛とをそり、また、ひげをも除き去られる。」(20節)
「くわをもって掘り耕したすべての山々にも、あなたは、いばらと、おどろとを恐れて、そこへ行くことができない。その地はただ牛を放ち、羊の踏むところとなる。」(25節)
実際にイスラエル王国は紀元前8世紀にアッシリアに滅ぼされました。